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システム管理ツール


システム管理ツールでの目玉は、アプリケーションの起動速度を速めることが可能になった「デフラグ」でしょう。 また、パワーユーザには、レジストリの編集によってWindowsをカスタマイズしている方も多いと思いますが、 「レジストリチェッカー」は、そういうユーザには便利なツールです。(レジストリを自分で編集しないユーザにも 意味のあるツールです。)


パワーアップしたデフラグ
Windows付属のシステム関連ツールで最もよく使うのは、「デフラグ」ではないでしょうか。
Windows95にも「デフラグ」は存在していますが、Windows98に付属の「デフラグ」は、ファイルの断片化を正すだけでなく、 関連するファイルを1カ所にまとめて、アクセスを速くする(「IALA技術」:後述)など、半端でないパワーアップがなされています。 これにより、高速なアプリケーション起動が可能になります。
デフラグ
ハードディスクに、書き込み・削除を繰り返していると、ファイルの前半はこっち、後半はあっちに記録されるといった、 ファイルの断片化が発生します。これにより、1つのファイルを読み込むために、ハードディスクは、ヘッドをあちこちに 動かす必要が出てしまい、アクセスに時間がかかるようになってしまいます。
これを解消するために、ファイルの再配置を行い、ファイルを連続した領域に書き込み直すツールが「デフラグ」です。
新しい「デフラグ」は、インテル社のハードディスク高速化技術「IALA(Intel Application Launch Accelerator)」を 採用しています。
これによって、アプリケーションの起動時間が、30%〜50%程度、短縮されるとか。
IALA(Intel Application Launch Accelerator)
ユーザが頻繁に呼び出すアプリケーションを監視して記録を取り、呼び出される頻度の高いファイルを、 ハードディスクの内周に近い部分(内周の方が速く読み出せる)に再配置する技術。
それだけでなく、アプリケーション起動時に参照したファイルのログを記録し、同じアプリケーションで使用するファイル群を、 全て連続した領域に再配置するようにもする。これにより、アプリケーションの起動時に、頻繁にヘッドを移動させて、あちらこちらのファイルを参照するといったことが減り、 より高速にアプリケーションを起動できるようになる。

「ディスククリーンアップ」
不要なファイルを削除するためのツールが、「ディスククリーンアップ」です。

このツールは、アプリケーションが作成するテンポラリ(一時)ファイル、キャッシュファイル、どのプログラムからも呼び出されていない DLLファイルなど、全く必要のないファイルを削除してくれるものです。
これらのファイルは、ユーザの意志に関係なく作成されてしまうものなので、知らない内に、必要のないファイルの容量がかなりの大きさに なっていることもあります。しかし、ユーザには、そのファイルが必要なものなのかどうかの判断が難しいために、放っておくしかなかった のです。

なお、Windows98をパワーアップさせるパッケージ「Microsoft Plus! 98」には、 更に強力なディスククリーナーが付属しています。

システムファイルチェッカー
システム関係の重要なファイルが破損してしまった場合の対処用に、「システムファイルチェッカー」というツールが用意されました。

レジストリチェッカー
Windows95/98用のソフトウェアは、レジストリという領域に設定データなどを書き込みます。
ですから、ソフトウェアの数が多ければ多いほど、レジストリは大きくなっていきます。 アンインストールすれば、レジストリに記載した自身のデータを削除するソフトウェアもありますが、フリーソフトウェアにせよ市販のソフトウェアにせよ レジストリに記載したまま残してしまうものが少なくありません。 そのため、ソフトウェアのインストール/アンインストールを繰り返していると、だんだんレジストリが巨大化していってしまい、その結果、 Windowsの動作が不安定になったり、起動時間が長くなったりしてしまいます。
そこで登場したのが、この「レジストリチェッカー」です。 これは、レジストリ内の無効な記述などを検出し削除してくれるというツールです。これにより、レジストリの無駄を省き、Windowsの動作を安定させます。 (どの程度まできれいにできるかは分かりませんが。)

詳細な設定情報を表示「システム情報」
「システム情報」では、ハードウェア・ソフトウェアの詳しい設定情報などを一覧表示するツールです。得られた情報は、 ファイルとして保存でき、他のパソコンでその中身を表示することが可能なため、他人に自分の設定を伝えるときに便利。 また、「システム設定ユーティリティ」を使えば、設定ファイルを直接触ることなく、変更できるようになります。

メンテナンスを定期的に実行
各システム管理ツールを定期的に実行させるようにできるのが、「チューンアップウィザード」です。

このツールを使って、定期的にデフラグやディスククリーンアップなどのツールを起動させることが可能になります。

Windowsアップデート機能
スタートメニューに「Windows更新」という項目が追加されました。
これは、インターネット経由で、ドライバの最新バージョンや、OSの更新モジュールをダウンロードし、 現在の設定と比較して、必要なファイルを自動で更新してくれるものです。
従来は、自分でマイクロソフト社のページへアクセスし、自分でダウンロードして、自分でセットアップしなければなりませんでしたが、 それが、ほぼ自動化できるということです。初心者には特に便利な機能ですね。

ワトソン博士復活!
Windows3.1に隠しツールとして存在した「Dr.Watson」が、パワーアップして「Dr.Watson32」となって復活しました。
このツールは、システムに異常が発生したときに、その時点で動作しているプログラムなどの設定を記録し、 問題のある部分を診断してくれるというものです。
(Windows3.1の「Dr.Watson」は、単にメモ機能だけだったと記憶しています。)

SCSIテープドライブ対応
バックアップツールでは、SCSIのテープドライブに対応。レジストリのバックアップも可能になったことなどが、 新しくなっています。


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