にしし ふぁくとりー:西村文宏 個人サイト

Presented by Nishishi via Movable Type. Last Updated: 2022/10/16. 23:55:48.

実際の支払額が100万円でも「実質0円」と言える

「実質0円」と言われると、買う気をなくしちゃいます。
まだ、「価格は42,000円です」とか、高くても明確に価格を言ってくれる方が、買う気を維持できる気がします。
なぜそう感じるのかというと、たぶん、

  • 実質が何円だろうが、実際に自分の財布から出て行くことになる金額がハッキリしない買い物はする気が起きない。
  • 実際の支払額が0円ではないのに「0円」を強調する宣伝方法から、「金額が高いことを気付かせないようにして払わせよう」としているような意図を感じる。

とか、たぶんそんな理由なんじゃないかと思います。
この「実質0円」という表現は、「価格を言っていない」のと同じなんですよね。
例えば携帯電話で、

  • 機種代金が100万円で、
  • それを買うと「100万円分の無料通話時間がもらえる」

としたら、それは「実質0円」ですよね?
でも、実際に支払う金額は、100万円です。

つまり、本当に払う総額が1円でも1億円でも、設定次第では「実質0円」にできるわけですから、「実質0円」という表現は「値段を言っていない」に等しいんじゃないですかね?

そういえば、製品価格は無料だけど、注文すると「送料」のほかに「プロセス料」(=発送にかかる作業料金)が発生するという某有名カスタム消耗品販売サイトもありますね……。あれも、実際に注文フォームから注文直前段階に達しないと、いくら払うことになるのかの総額が分からない仕様でした。(まあそれでも、購入ボタンを押す直前までには支払い総額が判明するだけマシではありますが。)

何か物を購入するときには対価として代金を支払うのは当然なんですから、「実質0円」みたいな表現ではなく、ちゃんと価格を言って欲しいです。

追記(10/11) : 「0円」表記で競争

iPhoneがSoftbankだけでなくauでも取り扱われるようになって、双方が「0円」を強調する販売競争に乗り出したというニュースが出ていました。

iPhone4S:予約受け付け開始「0円」の戦い(@毎日新聞)

価格は0円よりも安くはできないので、この機会に「実質0円」表記をやめて、実際にいくら支払う必要があるのかを前面に出して商売してくれないかな……。(^_^;;;

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にしし(西村文宏)

にししでございます。本書いたり記事書いたりしてます。あと萌えたり。著書5冊発売中です(Web製作系4冊+小説1冊)。著書や記事は「西村文宏」名義。記事は主にAll Aboutで連載。本の最新刊は2011年3月に発売されたライトノベルでございますよ。

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