12時48分17秒 [Web関連]
構築中のウェブサイトでは、「構築している途中の状態を一般公開したくない」場合があります。
ローカル環境で表示確認しながら作れば良いだけなら、わざわざ構築途中の状態をウェブ上にアップロードする必要はないわけですが、ウェブサーバ上で表示確認しつつ構築する方が簡単な場合も多々あります。
例えば、
などでしょうか。
ウェブ上に構築されているシステムを利用してウェブサイトを作る場合には、最初からウェブ上で作業する方が楽です。
ただ、その場合は、第三者に構築途中のウェブサイトを見られるのはあまり望ましくありません。
まず見た目がよくない可能性もありますし、見られるとセキュリティ面で望ましくない情報が表示されてしまう可能性もあるでしょうし。
そんなときには、
という方法が便利です。
方法は簡単で、
です。
さらにエラーページを独自にカスタマイズして「ただいま構築途中ですよ」と表示しておけば、分かりやすくて良い気がします。
上記のような動作(表示)を実現するには、例えば以下のように.htaccessファイルを書きます。
# ▼1 :Forbiddenエラーページを用意する
ErrorDocument 403 /nuc.html
# ▼2 :自分以外のアクセスを拒否する
order deny,allow
deny from all
allow from 59.106.19.87
# ▼3 :特定のファイルはアクセス拒否対象の例外とする
<Files ~ "^nuc.+">
allow from all
</Files>
上記でやっていることは、以下の3点です。
自分以外の閲覧を拒否する設定は「2」です。
自分以外のアクセス者にエラーページを見せる設定は「1」と「3」です。
独自にエラーページを用意しないなら「1」も「3」も不要です。
その場合は、アクセス拒否された人のブラウザには、たぶん「403 Forbidden」というデフォルトのエラーメッセージが表示されるでしょう。お使いのレンタルサーバ会社によっては、独自のエラーメッセージが出るかもしれません。
独自にエラーページを用意する場合で「1」しか書かなかった場合は、エラーページそのものへのアクセスも拒否されるため、エラーページは表示されず、デフォルトのエラーメッセージ(=Forbiddenなど)だけが表示されてしまいますので注意して下さい。
※独自のエラーページ(HTMLファイル)を、アクセス制限の対象になっていないディレクトリに置いているのであれば、「3」は不要です。ここでは、ウェブサイト全体をアクセス制限対象にしていることを想定しているので、「3」も加えました。
上記の.htaccessファイルの記述なら、ファイル名が「nuc」で始まるファイルはすべてアクセスが許可される(※正規表現^nuc.+
がその意味)ので、
などのように、誰にでも見せたいファイルが複数ある場合は、全部ファイル名の先頭を「nuc」で始めておけば良いです。
自分以外にも、例えば納品先の担当者にも閲覧を許可したい場合には、allow from XXX.XXX.XXX.XXX
の記述を必要なだけ増やせば良いです。
例えば以下のように。
order deny,allow
deny from all
allow from 59.106.19.87
allow from 202.181.97.54 ◀◀◀許可するIPアドレスを追加
なお、モバイルネットワーク経由で接続している場合など、その時々によって自分のIPアドレスが変化する場合には、ちょっと面倒ですが毎回.htaccessファイルを書き換えるか、上記のように追記していくかする必要があります。
ウェブサイトの構築が完了したときに、この.htaccessファイルを削除すれば、一般公開(=誰でも閲覧可能な状態に)できます。
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