にしし ふぁくとりー:西村文宏 個人サイト

Presented by Nishishi via Movable Type. Last Updated: 2021/11/16. 00:21:03.

Apple、Google、Microsoftの各アプリストアで自作アプリを公開するのにかかる費用

強気料金のApple、良心的料金のGoogle、自由なMicrosoft

モバイルOS向けに何らかのアプリを配布するには、そのOSのアプリストアに登録する必要があります。Google(Android)の場合には抜け道の配布方法も用意されていますが、Apple(iOS)の場合には今のところAppStoreを使う以外にありません。
PC用ソフトウェアの場合には自サイトでもどこでも公開し放題ですが、Windowsの場合はMicrosoftストアも用意されてはいます。必ずしもそれを利用する必要性はありませんが、モバイルOSに慣れた人々なら「まずはMicrosoftストアで探す」という行動を取るかもしれませんね。Windows11ではモダンアプリ以外のソフトウェアにもMicrosoftストアが開放されるので、Microsoftストアで配布されるソフトも増えるかもしれません。

さて、これらのアプリストアに自作アプリを登録するのには多少の費用が掛かります。
毎年継続して一定額が必要な場合もあれば、最初に1回限りの登録料を払うだけで永久登録になる場合もあります。

以下にそれぞれのアプリストアに自作のフリーソフト(無料アプリ)を個人で登録できるようにしようと思った際の、2021年10月現在の費用をまとめてみました。(※有料アプリを販売する場合や、アプリ内で課金する場合には別途価格に応じた手数料が徴収されますが、その辺については触れていません。AppleやGoogleの30%はさすがに高すぎるということでいろいろ訴訟になっていましたね。)

▼iOS(Apple):AppStore

iOS用アプリを作って公開するためには、Apple公式のApp Storeに登録する以外に方法がありません。App Storeに自作アプリを登録するためには、Apple Developer Programに年額12,800円(米国だと99ドル)の年間登録料を支払い続ける必要があります。気軽にちょっと登録してみようかなとは思いにくい強気な額ですね。年額ではなく最初の1度限りの費用だったらまだ良いのですけども、年額です。(後述するGoogle Play StoreもMicrosoft Storeも「1度限りの支払いで永久登録」な仕組みです。)

Apple Developer Program:12,800円(税込)

……せめてあと1桁低くなりませんかね?^^;
この額が毎年継続して必要になるのは、個人だと結構な負担だと思います。
あと、法人ではなく個人で登録する場合、正式な個人名がApp Storeで販売元として表示されると書かれています。ニックネーム等だとダメなようですね。

なお、これはiOSやiPad OS向けのアプリの話であって、macOS用ソフトの場合にはアプリストアを経由する必要はありません。

▼Android(Google):Google Play Store

Android用アプリを作って公開するには、Google公式のGoogle Play Storeに登録する方法が主でしょう。最初にGoogle Play デベロッパー アカウントの開設費用は掛かりますが、1度限りの支払いで永久登録なので更新料は要りません。額も25ドル(2,800円弱?)なので特に高くはありませんね。

Play Console(Google Play デベロッパー アカウント):25ドル

日本円での価格が書かれていなかったのですけども、1ドル110円で換算すると2,750円ですね。(これを書いている今は、1ドル114円なので2,850円ですが。)
最初に1回払うだけで永久登録なので、その点では良心的と言えそうです。
Google Play Storeを経由せずに配布する方法も認められてはいますが、この額なら(無料アプリを公開するだけなら)素直に公式ストア経由で配布すれば良さそうに感じます。何らかの理由で登録申請がリジェクトされるなら別ですけども。

▼Windows(Microsoft):Microsoftストア

Windows用ソフトの場合は、そもそもMicrosoftの公式ストアを経由せずに自サイトで配布する手がありますし、基本的にはその方が一般的なので、費用を掛けずに配布することは元々可能です。自サイトを使わなくても、フリーソフトを配布してくれる第三者サイトはいろいろありますし。

そもそもWindows11が出るまではMicrosoftストアで配布できるのはUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリだけでした。今後はMicrosoftストア内でx86アプリ等も配布できるようになるようなので、幅広いソフトウェアの配布に使えるプラットフォームになるっぽいです。
モバイル端末でアプリストアを利用する形態に慣れていれば、Windows用ソフトの場合でも「ソフトウェアをアプリストアから探す」という形態を先に思いつく人も多くなるかも知れません。

Microsoftストアに自作ソフトを登録するために必要な、Windowsデベロッパーセンターへの個人の登録料は1,847円です。1回限りの支払いで永久登録なので、更新料は要りません。

Windowsデベロッパーセンター:1,847円
開発者アカウント各国の登録料一覧

アメリカドルだと19ドルですが、日本円でも価格が設定されていて、1,847円でした。(法人だと9,800円。US$だと99ドル)
Microsoftは1ドル97~98円で計算する方針なのでしょうか?^^;

Windows用ソフトを配布するのにMicrosoftストアを使う必要性はあまりありませんが、この額で永久登録なら、まあ登録していても良いかな、とも思えます。

自サイトがあればそこで配布すれば良いとは思いますが、ソフトウェアを配布するためだけにサイトを開設するくらいならストアに登録した方が安上がりですね。もっとも、無料で使えるWebサーバもありますが。ただ最近だと、無料サーバに置かれているソフトウェアをダウンロードして実行したいとはあまり思われない気もしますけども。ストア上では詳しい説明はできないので、たとえストア上で配布するにしても、やはり紹介用の自サイトはあった方が望ましい気もします。

▼Android(Amazon):Amazon Appstore

Androidアプリでも、Amazon Appstore for Androidなら登録料はゼロなようです。
Fire OSの動作するKindle端末ではなく、Android端末から使うためにはAndroid端末側で「不明なアプリのインストール」を許可するような事前設定が必要ですが。

Amazon App Store 開発者コンソール:無料

これまでならAmazon Appstoreにアプリを登録しようと考える人はそんなに居なかっただろうと思うのですけども、Amazon Appstoreに登録したAndroidアプリがそのままWindows11でも動作するようになる(可能性がある)となると、今後の登録数は大きく増加するのかもしれません。これを書いている今の時点でのWindows11(最初のリリース時点)ではまだAndroidアプリは動作しませんけども。今後のアップデートで動作可能になるようです。

Microsoftは「Windows11上で動作するAndroidアプリ用ストア」はAmazon以外にも増やすっぽいことを言っているようですけども、他にどこがあるでしょうかね……? Win11以降で正式にサポートし続けるのなら、Microsoft自身がMicrosoftストア for Androidとかを用意しても良さそうな気もしますが。

毎年費用が継続して必要なのはAppleだけ

というわけで、
Appleの場合は毎年継続して登録料が必要です。Googleの場合は登録料は必要なものの1回限りで済み永久登録です。Microsoftの場合も登録したければ1回限りの支払いで永久登録ですが、そもそもストアを経由しなくても配布できます。Amazonは無料です。

※どのストアでも、有料ソフトやアプリ内課金を使う際には、価格に応じた手数料が別途徴収されます。ただし、アプリ内課金の場合は(ストア側の決済システムを使わずに)別途自前で決済システムを用意できればストア側に手数料を払う必要はないのですけども。Appleの場合は、そのストア決済を回避する仕組みを許しておらず(電子書籍や音楽配信などではストア外での決済も許されてはいましたが、その際に「ストア外で決済できる」旨をアプリ内に表示することは禁止していました)、そのことから訴訟を受けたり独占禁止法違反を調査されたりしていました。後者についてはApple側が折れて認める方向になるっぽいです。ただし、電子書籍や動画・音楽配信分野のみですが。ゲームやその他のアプリでストア外決済が認められるようになるかどうかは、Epicとの訴訟の結果次第でしょうかね?

メジャーなOS向けのアプリストアのうち、Appleだけがめちゃくちゃ強気の料金形態ですね。桁が違いますし。iOS向けに無料アプリだけを公開しようとすると(=有料アプリによる収益がなければ)毎年12,800円の負担が掛かり続けるので結構しんどい気がします。
その分、強固に中身をチェックしているので利用者に安全を提供している(だから費用が掛かる)というのがAppleの主張のようですけども。しかし、それによってAppleは(アプリが増えることで)自社製品の魅力向上に繋げて売り上げを増やす効果を得ているわけですからね……。もっとも、「アタリショック(=クソゲーが増えすぎて市場が崩壊する現象)みたいなことにしたくない」という考えでアプリの数を制限したい意図もあるのかも知れませんが。しかし、そこはサジェスト機能とか評価値によるランキング機能でカバーできそうな気もするのですけどもね。

今のところ、私はWindows用フリーソフトだけを配布しています。x86ソフトも登録可能になればMicrosoftストアに登録しても良いと思わなくもないのですけども、もはや継続開発していない古いソフトばかりなので、今更登録するのもな……という気もしています。
Android用アプリを作ることがあったらGoogle Play Store等に登録しても良いと思うのですけども、ネタがないので何も作っていません。(^_^;)

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にしし(西村文宏)

にししでございます。本書いたり記事書いたりしてます。あと萌えたり。著書5冊発売中です(Web製作系4冊+小説1冊)。著書や記事は「西村文宏」名義。記事は主にAll Aboutで連載。本の最新刊は2011年3月に発売されたライトノベルでございますよ。

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