20時21分20秒 [日々の生活]
水道の使用量ってだいたい年間を通して大きくは変わらないので、水道料金もだいたいいつも同じくらいですよね。
水道メーターの検針は2ヶ月に1回ですから、水道料金の明細が郵便受けに入れられるのも2ヶ月に1回です。
普段は、水道料金の明細が印刷された薄っぺらい紙が1枚入っているだけですが、今秋はちょっと異なっていました。具体的には……、
……の2枚が入っていました。
どへえ~。
ここでの「パイロット」というのは、水道メーター内にある、くるくる回転する銀色の小さな円盤のことです。「水道 パイロット」とかの検索語でググるとたくさん写真が出てきます。水道トラブル対処系の民間業者サイト(たくさんある)で極めて詳しく解説されていますので、詳しく知りたい場合にはそういうところをまず数サイト読んでみるのが良いと思いますが、リンクするのはちょっと憚られるので(※解説自体は役に立っても、その業者の利用が良いかどうかは判断できないので)、とりあえず京都市上下水道局(模式図がある)と東京都水道局(写真がある)のページを紹介しておきます。(うちは京都とも東京とも関係ないですが。)
このパイロットは、ほんの微量の流れでも回転しているのが目で見て分かるので、極めて微かな水量でも「流れている」ことが分かります。もし水を使っていない状況でこいつが回転を続けている場合には、水道管のどこかから水が漏れていると推測できます。
1回転でどれくらいの水量なのかは仕様によって異なるっぽいですが、だいたい10ml~30mlくらいのようです。なので、ほんの1~2ml程度だけの微かな流れでも10%くらいは回ります。
なので、とにかく「微量でも水が流れている」という事実はすぐに分かります。
※このパイロットの回転を眺めている最中に例えばトイレで水を流すと、ものすごく高速にくるくる回転します。
問題は、「どこから漏れているのか?」は分からない点ですが。
当たり前ですけども、「水道の元栓よりも敷地側で漏れている」ということしか分かりません。
もちろん、例えば水道の蛇口からポタポタ落ちるとか、水栓の根元部分からじわ~っと漏れるとか、なんかそういう「見たら分かる」部分からなら原因は明らかですけどもね。家の床下や敷地内の地中にある水道管から漏れている場合には外からでは確認のしようがありません。
厄介ですねえ……。
結末まで全部の概要を書いておくと、だいたい以下のような感じでした。
……というわけで、箇条書きにしてもそこそこありますね。
日数は結構経っています。最初に「漏水の可能性があるよ」と紙が入っていた日から、修理完了までに1ヶ月以上は経っていたと思います。この間、漏れっぱなしなので、しばらく水道料金は高いままです。
まあ、本当に莫大に漏れている場合には、「水道を使わないときには元栓を閉めておく」という対処で漏水は防げるんですが、もしそこまで盛大に漏れていたなら、そもそも調査するまでもなく原因の場所が明らかだったでしょうからもっと早くに補修工事が済んだでしょう。
というわけで、以下はその話です。
2ヶ月に1回の水道メーターの検針で、水道使用量の明細と併せて「留守中でもパイロットが回転していたので漏水の可能性があるよ」という紙が郵便受けに入っていました。
「パイロット」という名称をこのとき初めて知ったんですが、水道局側も「多数の人々が知らんだろう」という前提なのか、「水道メーターにあるパイロットとは」みたいな感じでそこそこ詳しい図付きの説明が付いていたので理解できました。
自宅の水道メーターってどこにあるか知っています?
当然、水道管は家の前の道路の地中を通って来るわけですから、自宅敷地の道路側に面したあたりの地中(小型のマンホールっぽい蓋の下)に水道メーターと元栓があります。検針担当者は毎回そこを開けてメーターの数値を確認しているわけですね。
この金属の蓋は、指では開けられないので、ドライバーのような細くて硬い棒を使って(てこの原理で)開ける必要がありました。(※でも、後日に来た水道工事会社の人は、うまーい感じに足先に力を入れて、足だけで開けていて驚いたんですが。真似しようとしてもできませんでしたが、なんかテクニックがあるっぽいです。)
念のために(家の中や外も含めて)すべての蛇口が閉まっていることを確認して、見える範囲の水道管(蛇口の下とか)からも水は漏れていないことを確認した上で、それでもパイロットがじわ~りと回転していることを確認しました。
自宅敷地内のどこかの水道管から水が漏れているわけですね。
面倒……! _(┐「ε:)_
水道料金が既に1.5倍になっているわけですから、あんまりのんびりはしていられません。
なので、即日、水道工事会社に連絡しました。
これ、もし水道工事会社そのものを探すところから始めないといけない場合には結構な手間が掛かっただろうと思うのですが、うちの場合には3年前に水回り修理の依頼先を探したことがあったので、そのときと同じ会社に連絡しました。電話で。電話しか先方への連絡手段がないので。そろそろネット経由でも連絡できるようにしてくれないかな……。_(:3」z)_
まあ、たまたま営業時間内だったのですぐに電話はできたんですけども。
※水道工事は、市の指定業者の中から選んで依頼する必要があります。
この「漏水してる可能性があるから調査しなよ!」という紙が入れられていた翌日も日中は留守にしていたのですが、そのときにも水道局の人が来て再度メーターを調べたようで、「水道工事会社に調査を依頼してね」という2枚目の紙(昨日のよりも大きめ)が郵便受けに入っていただけでなく、後日には漏水の可能性を指摘する連絡が電話でも来ました。
親切ですねえ……。
まあ、水道局側としても上水が無駄に消費されると困る面もあるのでしょうけども。
その(水道局との)電話では「既に水道工事会社に連絡して、調査の依頼はしています」という話をして終わりました。(それ以後には水道局側からの確認は特にありませんでしたが、ググって得た情報によると、水道工事会社側が市の水道局側に修理工事完了の報告を入れるっぽい仕組みがある自治体もあるみたいです。)
早速、水道工事業者さんが来てくれたわけですが、パイロットがゆっくり回転しているレベルの漏水速度(=1分間で数十ml程度とかそういうの)だと、まず音では判別できないとのことでした。
一応、自宅外の蛇口と、自宅内の蛇口のすべてを1つずつ目で確認して、音も聞いてはくれたんですが、「まあ、あの漏水量では何も分からんだろうなあ」という感じでした。
要は、水道管の奥でシャ~~~っと水が流れる音がするレベルの漏水なら判別できるけども、じわじわ漏れるだけなら水の音などしない、ということなんでしょうね。
その程度の漏れ方なら修復工事は要らないのでは……と一瞬思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
そもそも既に水道料金が1.5倍くらいにはなっているわけですから。
仮に漏水が1分間に100mlだとすると、1時間で6リットル、1日では144リットルになります。そのまま1ヶ月続けば4,320リットル(=4.32m³)くらいですからね。(それに、漏水を放置すればするほど漏水速度が上がってしまう可能性もあるわけですし。)
で、目で見て分かる範囲に漏水がないなら、地中の水道管から漏れているのだろうと推測できるわけですが、問題は「それがどこか?」が分からない点です。
それを調べるためには、それ専門の業者を呼ぶ必要があるとのこと。
その辺の手配も含めて全部この水道工事会社さん側がやってくれるのですけども、その専門業者さんはすぐに来れるわけではないので、1週間くらいは先になるだろう、との話でした。
その場で予約できるわけでもないので、「手配して、調査の候補日が分かったら電話連絡します」ということでその日は終わりでした。(つまり、漏水はそのまま。)
だいたいその10日後くらいに、漏水ポイントを突き止める調査をしてくれる業者さんが来訪しました。
どうやって突き止めるのかな……と思ったら、
……というような調査っぽい感じでした。(詳しく質問はしていないので、違うかもしれませんけども。)
だいたい1時間くらい掛かりましたが(私にとっては単に待ち時間だっただけですが)、「だいたいこの辺が怪しいよ」という位置は特定されました。(私に対して説明されたわけではなくて、水道工事会社の担当者さんに説明していたのを、私が聞いていただけですが。)
位置が特定できたと言っても、「ここ!」というピンポイントではなく、「ここからここまでの間のどこか」みたいな感じですけども。『1つの蛇口から隣の蛇口までの間のどこか』を特定できる、というわけですから、まあ、そりゃそうですよね。
で、その怪しい場所は地面の下だったので、後は掘ってみるしかありません。
……が、掘るのはまた別の担当者さんです。^^;(たぶん、最初の水道工事会社さんに属する人なのだと思いますが、正確には訊ねていないのでもしかしたら別の会社の人なのかも知れませんけども。)
何にしても、今日来たのはあくまでも漏水場所を特定するための調査会社さんなので、修理工事はしません。
しかし、水道工事会社さん側も仕事が多々あって忙しいので、そうそう近日には来られない、という話でした。
まあ、そこは仕方がないですね。待つしかありません。
漏水しているとはいえ、漏水量はそんなにめちゃくちゃ多いわけではありませんし(せいぜい水道料金が1.5倍になるくらいですから)。
結局、そこから2週間後くらいに工事に来て頂けました。(この時点で、最初に「漏水の可能性があるよ」という案内紙が入れられていた検針日から1ヶ月くらいが経っています。)
日本の一般的な戸建て住宅では、水道管(給水管)は地面からだいたい30~60cm程度の深さに埋設されているらしいです。寒冷地では凍結防止のためにもうちょっと深い位置にあるようですけども。
なので、ひたすら掘ります。(工事会社さんが。)
ここまで敷地の土を掘り返したことは、今までなかったと思います。たぶん。(この作業はたった1人でされていたんですが。すごい。)
自宅の敷地の地中の色は初めて見た気がします。
いやまあ、普通の土色でしたけども。
工事作業の間、私は家の中で待機していただけなんですが、あるとき、シャワ~~~~と水が流れる音が聞こえてきました。
蛇口を全開にしたときに聞こえてくるような感じの。
漏水ポイント発見でした。
どうやら、今までは土の圧力で押さえられていたために漏水は毎分100ml程度で済んでいたものの、上の土を除けたことで本格的に漏れ出してきたようで、見たときには既に大きな水溜まりになっていました。
なるほど、一戸建てに引き込まれている水道管からダイレクトに全開で水が出ると、こんな勢いと量になるんですねえ……。
屋外で水が出る音が屋内にまで聞こえてきたわけですから、結構な音だったと思います。
とはいえ、場所さえ特定できれば、あとは管を取り替えるだけで済みました。
したら修理完了です。
あとは、掘った土を戻して、水道管を埋め戻せば終わりです。
漏水箇所を特定する調査は1時間程度で、修理工事も1~2時間程度でしたが、待ち日数が長かったので、結局1ヶ月くらい掛かった感じです。
費用はだいたい6万円くらいでした。
その内訳は、
……のような感じです。
水道管パーツって数百円レベルの価格帯なんですねえ。
全費用のうち、交換した水道管自体のパーツ費用は1%弱で、残りの99%強は人件費というか技術料ですね。^^;
調査費用が一番高いんだなあ。(たぶんそうだろうと予想はしていましたが。)
※ここにさらに、漏水した分だけ余分に支払うことになった水道料金増加分もありますけども。(※工事業者に「漏水修理完了報告書」みたいな書類の発行を依頼して、それを水道局に提出すれば、ある程度の減免措置は得られるような情報はネットで見ていたのですが、全額が補填されるわけではない(※例えば「平常時の使用水量の平均」を基準にした漏水分の50%は自己負担とするなど)上に、増えた水道料金の総額自体は大きな額ではないので、うちの市にそういう制度があるかどうかを確認したり、どんな書類を手配すれば良いのかを確認してそれを業者に依頼して……という手間と比較して、私は特に何も申請しませんでした。※補填されるのはあくまでも「増えた水道料金の一部」であって、修理工事にかかる費用は完全自己負担です。)
これ、漏水箇所が「土の下」だったからまだ良かったんですよね。もしこれが「コンクリートの下」とかだったら、掘り返すにしても大工事になっていたでしょう。
水道管というのは、土の下だけに這わせる方が望ましいんですねえ……。
そんな人がこのブログ記事を読んでいるかどうか分かりませんが。(^_^;)
もしこれから家を建てようとするなら、地中に埋設する水道管の真上は土のままにしておけるような設計にしましょう。
そうでないと、築何十年か経過した後に、もし掘り返す必要が出てきたときに大変です。
土のままが嫌な場合でも、例えば、レンガ等のブロックを敷くだけとか、小石を敷き詰めておくだけとか、「掘り返そうと思えば容易にできる」というような状態にしておく方が良いと思います。間違ってもコンクリート等で舗装してしまわないように……!
あと、水道管の総延長はできるだけ短くできるような設計の方が良いんじゃないでしょうかね。
まあ元々、だいたい水回りは1箇所にまとまるような感じの設計にはすると思いますけども。
自宅の敷地の中で「道路に面したどの位置から水道が引き込まれるか」も考慮して設計できると望ましいんでしょうね。そんなことが可能かどうかよく分かりませんけども。
というわけで、水道メーターの検針で「漏水してる可能性があるから調査しな!」と指摘されてから、実際に修理工事が完了するまでの記録でした。
工事直後に再度水道メーターのパイロットを見てちゃんと止まっていることは確認しましたけども、その後、最新の検針結果(=水道料金の明細)を見て、水道使用量(料金)が普段通りに戻っていることを確認しました。
実際に水道料金が平時の額に戻るのは、「次の検針」ではなく「次の次の検針」まで待つ必要がありましたけども。その理由は、以下のタイムラインだからです。
今回の一連の工事を見て、水道工事業者って土の掘り返しも業務内容に含まれているんだなあ、と知りました。
大変……!
とてもありがたいです。
ありがとうございます。
あとは、電話ONLYではなくWebやメールで連絡できるようにしてくれたら最高なんですけども……!
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