09時48分53秒 [小説]
ガガガ文庫から出ている小説「人類は衰退しました」が、とうとう完結! 完結!
この小説、最初は牧歌的な衰退世界を舞台にした、人類と妖精さんとのゆるゆる不思議日常小説だと思っていたんですけども、終わってみると中身は結構SF小説だった気がします。^^;
工場の廃墟っぽいとこをさまよった巻あたりから、なんとなくこれは実はSF小説なんだなと思った気が。月まで行ったのは今回だけですけども。(^_^;)
さて、最終巻もおもしろかったです。わたしちゃんの爺さん、まさかこうなるとは。^^;
何かいろいろと背後の解釈を読者にゆだねる感じでしたが、カラー口絵の最初の1枚がちょっと「妖精って何なの?」という解釈を示している感じがしました。(最初にこの絵を見たときは、もしかして「みんなが妖精になってEND」という展開なのかなと思いました。^^;;;)
あと、今巻のどの辺に出てきたか忘れちゃったので具体的なページ番号は分かんないんですが、銀河鉄道の夜のパロで「カムパネルラさんキャンセル」的な妖精さんの発言に笑いました。(笑)
この小説はこういう笑いどころが多数ちりばめられているのも面白かったです。
本棚から抜き出して、「人類は衰退しました」全9巻を並べてみました。
6巻までは最初のイラストレーター(山﨑 透)さん、7巻からは新しいイラストレーター(戸部 淑)さん。今は第1~6巻も新装版になっているので、全巻が新しいイラストになっていますが。
どちらもかわいくて良いです。
で、この第9巻で「完結」ということですけども、それはイコール「最終巻」というわけではないのですね?^^;
あとがきには、今後短編集が1冊出るっぽいことが書かれていましたので楽しみにしています。
それが売れれば、短編集のシリーズとして(?)続刊される的なようなニュアンスのことも書かれていたので、それは要するに「まだ続く」ということなんじゃないのかな?(笑)
ここまで人気でアニメ化もされたシリーズの番外編的な巻が1冊で打ち切られるほど売れないわけないですし。^^;
短編集は「スレイヤーズすぺしゃる」的な感じだと書かれていました。刊行の位置づけがそうなのか、それとも本編とは時間軸的に直接の繋がりはないという意味なのかは分かりませんけども。何にしても、「スレイヤーズすぺしゃる」は(本編完結後に)それだけで結構続きましたよね……。(笑)
そういえば、「スレイヤーズすぺしゃる」は最後どうなったんだっけ。なんとなく「これが最後」という何らかの話は示すことなくフェイドアウトした?という気が。ドラゴンマガジンのリニューアルと同時に終わったとか、なんかそんな感じだったかな? どうなんだったかな?
まあ何にせよ、「人類は衰退しました」もそれくらい長く続いてくれると良いですね。
お勧めですので、未読の方はぜひどうぞ。
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