16時23分36秒 [Web関連]
日本語の文字セットを定義した規格は何度かアップグレードされていて、2004年に策定された規格「JIS2004」では、「つじ」という漢字などにある『しんにょう』の点が1つではなく2つになりました。
Windows Vista以降や、MacOS X 10.5以降の標準フォントではこのJIS2004が採用されたため、普通に「つじ」と打って変換すると、点1つの「辻󠄀」ではなく点2つの「辻」が表示されます。
人名にもかなり使われている漢字なので、「いや、しんにょうの点は1つだろ!」と主張したい方々も多そうです。
(小学校とかで教える漢字はどうなったんでしょうかね? それも点2つに変わったのかな?)
ウェブ上で、しんにょうの点が1つの「辻󠄀」を表示するには、数値文字参照の書き方を使って「 辻󠄀 」と記述します。
前半の「 辻 」が「辻」という漢字を表す数値文字参照で、それに続く「 󠄀 」が異体字のバリエーションを指定しています。この2つを間隔なく詰めて「 辻󠄀 」と書くことで、点2つ「辻」の異体字である点1つ「辻󠄀」を表示できます。
何も指定せずに書いた「辻」に対して、
点1つの「辻󠄀」……に見える?^^;
とはいえ、しんにょうの点1つの「辻󠄀」が見えるかどうかは、閲覧者の環境(OSとフォント)次第です。
例えば、
上記のネタを書いたツイート(下図)を、Windows10やiOS9で見ると「辻󠄀」は点1つ「辻」は点2つで別の字形(異体字)に見えていました。でも、Windows7で見ると両方とも点2つの字形で表示されていました。また、Android5では両方とも点1つでした。
Windows10で表示したツイートは以下の画像のような感じです。(※画像のリンク先はそのツイート)
黄色矢印の先はしんにょうの点が1つの「辻󠄀」で、緑色矢印の先はしんにょうの点が2つの「辻」になっています。
Windowsが異体字の表示をサポートしたのはWindows8以降ですかね。
数値文字参照はウェブ上で表示する場合にしか使えませんから、テキストエディタやワープロソフトなどに書くことはできません。
ただ、ソフトウェアがUnicodeでの編集に対応していて、OSが異体字をサポートしているのであれば、ウェブ上に表示されている『しんにょうの点が1つの「辻󠄀」』をコピーしてペーストすることで、ウェブ以外でも表示できるかも知れません。^^;
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