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Presented by Nishishi via Movable Type. Last Updated: 2019/10/01. 10:44:01.

実印を作るべく市役所の市民課窓口で印鑑登録申請書を提出してきた

実印という制度はまだ使われているんですね

銀行でも印鑑が不要になるケースが増えてきているようで、徐々に印鑑制度は消滅に向かうよう進化しているのかな……と思っていたんですが、あんまりそうでもないんですね。
1人につき1個だけ持てる「実印」という制度は、今もまだまだ現役で存在しているようで。

▼実印の押印と印鑑証明書の提出が求められる機会があるっぽい

認印とか銀行印とかはわりと適当な印鑑で良いようですが、世の中には押印だけでなく「印鑑証明書」の提出を求められる機会というのがあるんですねえ……。
「実印」と呼ばれる印鑑があるということ自体は知っていましたけども、何をどうやって作るのかは認識していなかったんですが、調べたところ要は『既定の条件を満たした印鑑を役所に届け出ることで、特定の印鑑を「実印」として使えるようになる(=役所が「この印鑑はこの人のものですよ」と証明してくれる)制度』なんですね。

銀行では印鑑が不要になりつつありますけども、役所が認定する「実印」制度がまだあるなら、なかなか印鑑制度は消えそうにないですね。(文化としての印鑑は良いと思うんですが、社会制度としての印鑑は(誰でも押せてしまうという点で)望ましくないんじゃないかと思います。)

▼認印・銀行印・実印の違いなど

調べたところ、今、日本で使われる印鑑には概ね以下の3種類があるようです。

  • 認印:最も汎用的な印鑑。単に「確認しましたよ」的な意味しかない。宅急便の受け取り時とかにも使うし、書類に押したりもする。百円ショップでも買える。
  • 銀行印:銀行口座開設時とか、金融機関関連で使う印鑑。全く同じ陰影を他人が使わないように、既製品そのままではなく手仕上げで作られた印鑑を使う方が良いっぽい。印影には絵が含まれていても可。
  • 実印:役所に届け出て登録した印鑑。1人1個しか持てない。印影には本名以外の文字や絵があるとNG。サイズの制約もある。偽造されにくいフォントで作る方が望ましい。

認印や銀行印は印鑑を買えば済みますが、実印は買うだけでは「実印」にはならず市役所での登録手続きが必要です。
ハンコ屋さんでは「実印用」というハンコが作れますが、作ったからといってそれが即「実印」になるわけではなく、役所に登録して初めて「実印」になります。
なかなか面倒な制度ですが、求められるものは仕方がないので、実印を作ってきました。

実印を作った手順

実印の作成は、概ね以下のような手順で進めました。手順と言うほどのこともありませんけども。(^_^;)

  1. 実印として印鑑登録が可能な印鑑の制約条件を調べる。
    →直径8mm~25mmの範囲内に収まり、円形の縁取りが存在し、本名だけで構成されている印鑑。
  2. ハンコ屋さんで上記の条件を満たす印鑑を作成する。
    →偽造が難しい書体を使うのが良さげ。吉相体というのがよくある実印用フォントらしい。
  3. 市役所のどの窓口で印鑑登録ができるのか、何を持っていく必要があるのかを調べる。
    →用紙は記載台にあるので、実印登録する印鑑、普段の認印、身分証の3点が必要。
  4. 印鑑を持って市役所へ出向き、印鑑登録申請書を書いて提出する。(私が手続きした市役所では、手数料は200円でした。)

以下は、この話の詳細です。

1. 実印として印鑑登録が可能な印鑑の制約条件

直径8mmより大きくて、直径25mmより小さくないとダメなようです。
直径が8mmぴったりとか、直径が25mmぴったりの場合にOKなのかNGなのかはハッキリ分かりませんでした。(^_^;)

しかし、直径8mmはめちゃくちゃ小さいですし、直径25mmは大きすぎますから、そんな極端な印鑑を作る人はたぶん滅多に居ないでしょう。
とりあえず、ハンコ屋さんで「実印用」として販売されているサイズの範囲内で作っておくのが無難だと思いました。

▼印鑑の直径サイズの感覚を知るには、紙幣の表裏を見よう

日本には、ハンコのサイズ(印影の大きさ)を目で見て考えるのにちょうど良い物体が身近にあります。
お札です。
財布から一万円札とかを出して、表裏を見てみましょう。朱色で印鑑が印刷されています。

  • お札の表面に印刷されている印鑑(総裁之印)は、直径15mmです。
  • お札の裏面に印刷されている印鑑(発券局長)は、直径13.5mmです。

実印用の印鑑サイズもだいたいこれくらいでちょうど良さげではないでしょうか。

▼ハンコ屋さんは大きなサイズをお勧めしていたけども(^_^;)

ハンコ屋さんではもっと直径の大きなハンコも作れますが、紙幣に印刷されている印影を見る限り、直径15mmでも充分大きい感じがします。

私が実印用の印鑑についてちょっと調べたハンコ屋さんのウェブサイトでは、なぜかおすすめサイズが性別で分かれていて「男性には16.5mm~18mmがおすすめで、女性には15mmがおすすめ」みたいな感じで案内されていましたが、そこまで大きくする必要性はないように思います。(^_^;;;
「大きい方が堂々としていて良いと考える人も居る」みたいな説明もありましたが、印鑑に堂々も何もありません。実印には法的な効力があれば充分で、ハンコはハンコです。それ以上でも以下でもありません。
お札の表面に印刷されている印影が直径15mmなのですし、実印も直径15mmで充分ではないでしょうか。(^_^;)

というわけで、私は直径15mmで作りました。
別に13.5mmでも良かったんですが、製造方法は「指定のフォントを使って漢字を並べて機械彫りした後、人力でちょっと手を加える」という程度なので、面積が狭いと「他人と同じ印影になってしまう」可能性が高まってしまいやすいのかな、とも思いまして。(関係ないかも知れませんが。^^;)

2. ハンコ屋さんで実印登録の条件を満たす印鑑を作る

実印用の印鑑を製造・郵送してくれるハンコ屋さんは、ググればすぐに出てきます。
検索結果の先頭付近にヒットする有名な会社で作れば良いんじゃないでしょうか。(^_^;)
私が利用したところは、大阪にある会社で、ネット上で注文すれば翌営業日に出荷してくれるようなスピード配送でした。

▼実印に彫る文字のフォント、吉相体とか篆書体とか

印鑑を作る際には、彫る文字のフォントが選べます。
実印の場合は、読みやすさよりも偽造のしにくさの方が大切なので、吉相体(きっそうたい)というフォントがよく使われるようです。
ぱっと見た感じあんまり読めなさそうなやつです。

なお、紙幣に印刷されている印鑑もぱっと見て読みにくい書体ですが、これは篆書体(てんしょたい)というフォントだそうです。
吉相体の方が、印影の端まで文字が広げられるので、割れにくそうな気はします。(とはいえ、実印を割れるまで何度も使うことってなさそうですけども。)

※参考:知っておきたい 印鑑の書体の選び方(@ハンコヤドットコム)

▼名前を構成する文字以外を彫ってはダメ

銀行印なんかだとイラスト入りの印鑑とかでもOKなようですが、実印の場合は「名前しか書いちゃダメ」という制約があるそうです。
なので、素直に本名だけを指定して作ります。
フルネームで作らないといけないわけではありませんが、重複や偽造防止の点では文字数は多い方が望ましいでしょうから、フルネームで作りました。

しかし偽造防止を言うなら、本名には限定せず「何でも自由な模様を含めても良い」という規則にした方が望ましいと思うんですけどもね。
外国人で、名前がカタカナ表記で文字数が多い場合はどうするのかな。

▼ついでに印鑑ケースも買った

わざわざ市役所で実印として登録する印鑑なので、欠けたらその後の手続きが面倒です。
滅多に使わないでしょうから、ぴったりサイズの朱肉と一緒になった頑丈な保管ケースがあると良さそうです。
たぶんハンコ屋さんで同時に買うと割高なのだと思いますが(^_^;)、別途探す時間がもったいなかったことと、同時に買えば「印鑑ぴったりサイズ」なケースが手に入るだろうということで、ハンコ屋さんで合わせて買いました。

すると、印鑑とケースは別々ではなく、「ケースの中に印鑑を入れた状態」で配送されてきました。
気が利いています。それが一番、印鑑が傷つかずに配送できるでしょうからね。

3. 市役所のどの窓口に何を持っていけば印鑑登録ができるのか

市役所には窓口がたくさんあります。もちろん市によって異なるでしょうが、私のところでは市民課の「住所変更・印鑑登録」窓口で手続きできました。
申請用紙をあらかじめ市役所のウェブサイトからダウンロードできれば便利だったんですが、なぜか印鑑登録申請書はPDFでの用意がなく(書き方の見本だけはPDFで公開されていましたが)、市役所の記載台に置いてある用紙を使いました。

印鑑登録申請書

というわけで用紙は現地調達なので、事前に用意して持っていく必要があるのは以下の3点です。
下記の(2)が忘れがちなポイントな気がします。

  1. 実印として登録したい印鑑。
  2. 印鑑登録申請書の氏名欄に押す認印。
  3. 身分証。

印鑑は「実印」1つだけで良いわけではなく(^_^;)、一般的な書類を書く際に氏名の横に押すために使っている汎用の印鑑(認印)も必要です。
何か適当な印鑑も持っていきましょう。(^_^;;;

▼顔写真付きの身分証なら即日手続きが完了する

本人が申請する場合で、顔写真付きの身分証を持参した場合には、その場で手続きが完了します。
代理人による申請や、顔写真のない身分証を使う場合は、郵送での本人確認が必要になるので後日の交付になるようでした。

顔写真付きの身分証には、運転免許証や、個人番号カード(マイナンバーカード)があります。

4. 市役所の窓口で印鑑登録申請書を提出

市役所の窓口での手続きは、あっという間に済みました。
待ち時間の方が長いです。

あらかじめ記載台で書いて置いた印鑑登録申請書を渡して、身分証明書を見せます。
すると、印鑑登録用のシールみたいな物体の上に実印として登録したい印鑑を押すようお求められるので、頑張って綺麗に見えるように押印します。
残念ながら私は2回やり直しました。(^_^;;;

これ以上強く押したら滲んじゃうんじゃない? と思うくらい強く押す必要があるっぽいです。^^;

▼「印鑑登録の手続き」と、「印鑑証明書の発行手続き」は別扱い

なお、「印鑑の登録」と「印鑑証明書の発行」は別なので、登録と同時に印鑑証明書も欲しい場合はくれと言わないとダメなようでした。
印鑑登録申請書とは別に、印鑑証明書を発行するための書類も書く必要がありました。
市役所での手続きって、氏名を1回だけ書いて済むことは滅多になくて、だいたい3~4回は書くとこになりますよね。(^_^;;;

▼マイナンバーカードがあれば、コンビニで印鑑証明書が発行できるようになる

マイナンバーカードがあれば、コンビニ店内のマルチプリンタで印鑑証明書も印刷できるようになります。
しかも手数料は200円で済むので、市役所で発行するよりも安くて済みます。

というわけで、私はマイナンバーカードを身分証として持参しました。
……が、特にマイナンバーカードを持参する必要はなく、ただ身分証として使われただけでした。(^_^;)

てっきり「マイナンバーカードに印鑑登録情報を加える」のかと思っていたんですが、そういうわけではないんですね。
マイナンバーカードは窓口で本人確認に使われた後、事務手続き用の暗証番号を求められることもなく、すぐに返還されました。なので、本当に顔写真と印字住所で本人確認をしただけで、ICチップは使っていないということでしょう。(^_^;;;

▼印鑑登録磁気カードも発行された

交付窓口では、番号がエンボス加工された専用の印鑑登録磁気カードが交付されました。
カードの表面には「印鑑証明書」と書かれています。(磁気カードですから、別に印影がカードに登録されるとかではなく、単に市役所が管理している番号が記録されているだけなのだと思いますが。)

担当者さんに確認したところ、

  • 印鑑証明書は、マイナンバーカードでも、専用磁気カードでも、どちらでも発行できる。
  • マイナンバーカードなら、コンビニのプリンタで発行でき、手数料も安くて済むので便利。
  • 専用磁気カードは、市役所窓口や市民センターなど市の施設だけで使える。

という説明でした。

せっかく様々な情報を付加できるICチップ搭載のマイナンバーカードがあるんだから、専用磁気カードの発行を省略できる仕組みの方が望ましいと思うんですけども。(^_^;;;
たぶん、「印鑑証明書」という物体の交付が必要だとか何かそんな感じの法律になっているんでしょうかね?(で、紙の代わりにカードを交付すると。)

▼手数料は合計500円

印鑑登録と同時に、印鑑証明書の発行もしたので、手数料は合計500円でした。

  • 印鑑登録手続きの手数料が200円
  • 窓口での印鑑証明書の発行手数料が300円

です。
印鑑登録だけをして、後からコンビニで印鑑証明書を発行すれば100円ほど節約できますが、「データが反映されるまでに時間がかかるので、登録直後にコンビニで発行することはできない」という説明でしたから、時間の節約を優先しました。

というわけで、実印を作った話でした。

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にしし(西村文宏)

にししでございます。本書いたり記事書いたりしてます。あと萌えたり。著書5冊発売中です(Web製作系4冊+小説1冊)。著書や記事は「西村文宏」名義。記事は主にAll Aboutで連載。本の最新刊は2011年3月に発売されたライトノベルでございますよ。

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