13時46分56秒 [Web関連]
ブログ記事の中に時々大きな画像を掲載して見せたいことがあるので、初期状態ではサムネイル画像だけを見せておき、拡大版画像はLightboxを使って表示できるようにしました。しかし、毎回の記事で大きな画像を掲載しているわけではありませんから、問答無用で常時Lightboxを読み込んでしまうように記述すると、無駄に通信量が増えてしまって望ましくないようにも思いました。
そこで、Lightboxを必要とする「data-lightbox」属性がHTML内のどこかに1つ以上存在している場合のみ、Lightbox用のCSSとJavaScriptをCDNから動的に読み込むJavaScriptをjQueryで書いてみました。
Lightboxを動的に読み込ませる方法として書いたJavaScriptソースは下記の通りです。
(jQueryは既に読み込まれていることが前提になっています。)
$(function() { // ▼body要素内に「data-lightbox」の文字列がある場合に限って if( $('body').html().indexOf('data-lightbox') >= 0 ) { // ▼LightboxのCSSを動的に読み込む var lbcss = document.createElement('link'); lbcss.rel = 'stylesheet'; lbcss.href = 'https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/lightbox2/2.11.0/css/lightbox.min.css'; document.head.appendChild(lbcss); // ▼LightboxのJavaScriptを動的に読み込む var lbjs = document.createElement("script"); lbjs.src = "https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/lightbox2/2.11.0/js/lightbox.min.js"; document.body.appendChild(lbjs); } });
書いていることは単純で、body要素の中身を全部取得して、indexOfメソッドを使って data-lightbox
の文字列が存在するかどうかをif文で判定しています。data-lightbox
の記述が1つ以上あれば、if文の中身が実行されます。
if文の内側では、Lightbox用のCSSファイルとJavaScriptファイルをCDNから動的に読み込んでいます。
動的に読み込ませる処理は簡単で、document.createElement('要素名')
でlink要素やscript要素を生成し、必要な属性値を指定して、document.head.appendChild
でhead要素の末尾に加えてやれば良いだけです。そうするだけで、ブラウザはそのソースを読み込んでくれます。
私のサイトではjQueryは(ほぼ)常用しているので、jQueryは(動的には読まず)常に読み込ませています。
もしjQueryもLightboxと一緒に動的に読ませたいなら、jQueryの記述は当然使えませんから、例えば$(function() { ~ });
の代わりにはdocument.addEventListener("DOMContentLoaded", function() { ~ });
と書いたり、$('body')
の代わりにはdocument.getElementsByTagName('body')[0]
などの記述方法を使ったりすれば良いのではないかと思います。たぶん。
先程のソースは話を簡単にするためにbody要素を対象にしましたが、広大な範囲を対象にして文字列を探すのは処理の無駄が多すぎるような気がしましたので、私のサイトでは「id="container"」が指定された範囲だけを対象にするように書きました。ブログ記事の本文は、このid名の範囲内にありますので。まあ、現代の閲覧環境ならbody要素全体を対象にしたところで、体感速度に変わりはないとは思うのですが。省ける無駄は省いておくに越したことはないかなとも思いまして。
あと、画面幅の狭いモバイル環境では、Lightboxを使っても大して拡大できない(または全く拡大されない)ことがよくあるので、Lightbox自体を読み込ませることが無駄だとも思います。むしろ、Lightboxを使わずに素直に画像への通常リンクの形にした方が最大限拡大できて良さそうな気もします。
というわけで、「閲覧者の画面幅が800px以上の場合」かつ「id="container"が指定された要素が存在する場合」だけに限ってLightboxが必要かどうかの判定をするよう、以下のように書いてみました。
$(function() { // ▼画面幅が800px以上で、id="container"が存在する状況で if(( window.screen.width >= 800 ) && ( document.getElementById('container') )) { // ▼body要素内に「data-lightbox」の文字列がある場合に限って if( $('#container').html().indexOf('data-lightbox') >= 0 ) { // ▼LightboxのCSSを動的に読み込む var lbcss = document.createElement('link'); lbcss.rel = 'stylesheet'; lbcss.href = 'https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/lightbox2/2.11.0/css/lightbox.min.css'; document.head.appendChild(lbcss); // ▼LightboxのJavaScriptを動的に読み込む var lbjs = document.createElement("script"); lbjs.src = "https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/lightbox2/2.11.0/js/lightbox.min.js"; document.body.appendChild(lbjs); } } });
上記のJavaScriptによって、以下の3条件を満たしている場合にだけ、LightboxのJavaScriptとCSSが動的に読み込まれます。
なお、ここでwindow.screen.width
を使ったのは、ブラウザのウインドウサイズではなく、画面サイズで判断したかったためです。PC環境で、たまたまブラウザのウインドウサイズが800px未満だった場合には、ユーザが自分の意思でウインドウサイズを広げればLightboxが使える方が楽でしょうから。
もし、ブラウザのウインドウ幅など「描画領域の横幅」を使いたい場合は、document.body.clientWidth
を使えば良いと思います。
このJavaScriptを実行する速度(=HTMLソース内の一定領域内に指定の文字列が存在するかどうかを確認して、あったら外部ファイルを読み込む処理をする速度)のことを考えたら、最初から問答無用でLightboxを読み込ませてもあまり変わらないのかも知れません。LightboxのCSSはわずか2.5KBで、JavaScriptは9.05KBですから両方で11.5KB程度しかありません。初回は読み込みに時間がかかるとしても2度目からはキャッシュから読まれるわけですし、何よりCDNから読み込んでいるので初回アクセスの時点でも既にユーザのブラウザにはキャッシュが存在する可能性もあります。(そもそもそういう状況を期待しているからこそCDNから読み込ませているわけで。)
なので、そこまで気にしても実は意味がないのかも知れません。
どうなのかな……。(^_^;;;
ただ、自前のスクリプトで動的に読み込むかどうかを判断するメリットの1つとして、「画面サイズが狭い場合には読まない」ようにできる点はあります。
たとえdata-lightbox属性が付加されていたとしても、モバイル端末ではLightboxは読み込まれませんから、モバイル閲覧環境でだけは無駄な通信を確実に排除できている気はします。^^;
この日記へのコメントはお気軽に! コメント数:0件
コメント数: 0件