12時23分12秒 [Web関連]
iPod touchでウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事を読んでいたら、下図のようなiOS用WSJアプリの宣伝画面が出てきました。
図からは分かりにくいですが、この表示は「単独のウェブページ」ではなくて、「記事ページの上に重なるように表示されている全面広告画面」です。
なので、この画面を閉じないと記事本文が読めません。
モバイル端末向けのウェブページでは特に、この手の全面広告を時々見かけます。
もちろん、この画面を閉じる方法は簡単で、単に最下部にある「Not Now」を指でタップすれば良いだけです。
しかーし!
ここに、インターフェイス上の大きな問題がありました。
広告を閉じるための「Not Now」ボタンの位置が画面の下の方にあり、ページの下端でもあるので、この「Not Now」をタップしても、下図中央(B)のようにブラウザ側機能のUIが先に反応して、ブラウザのツールバーが表示されてしまいます。つまり、1回タップしただけでは「Not Now」を押したことになりません。そのため、もう一度「Not Now」をタップする必要があります。
「単に2回タップすれば良いだけでは?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
下図(B)を見ると分かるように、ブラウザのツールバーが表示されると、端末の画面サイズの関係上「Not Now」ボタンが見えなくなってしまいます。なので、再度「Not Now」ボタンが見えるように画面をスクロールする必要があるのですが、そう操作すると、今度はブラウザのツールバーが自動で収納されるため、下図(C)のようになります。これは最初の状態である(A)と同じ表示です。
ここで再度「Not Now」ボタンを押そうとすると、またブラウザ側機能のUIが反応して図(B)のようにブラウザのツールバーが表示されてしまい、「Not Now」ボタンを押したことになりません。
そこで画面をスクロールすると、また図C(=A)のように戻ってしまう。
……という無限ループです。
何がなんでもiOSアプリを入れさせたいという策略なのか!? とも思ったんですが。(^_^;)
※私は、毎日新聞社で契約している「毎日ID」経由でWSJを読んでいるので、そもそもWSJ側の公式アプリではログインできないんですよね。毎日新聞社サイトでの「毎日ID」のログイン状態がブラウザのCookieにある状態でしかWSJの記事は読めない仕様なようで。だから、ここは「Not Now」を押す以外に選択しようがないんですけども……。
まあ結局は、一旦はこのブラウザ全体を閉じて、再度記事ページにアクセスすることで、余計な全面広告は出てこなくなりましたが。(たぶん、ランダムに表示する仕様なんでしょうね。)
というわけで、(そもそも画面全体に広げる全面広告自体が望ましくない表示形態ですけども)このような全画面で何かを表示するのならせめて、
……といったような安全策も用意しておきたいものです。
たぶん、もうちょっと縦に長い端末(最近の主流はそうですね)だったら、何の問題も発生しなかったのでしょう。
将来何かこういう系統のオーバーラップ画面を作ることになるかも知れないので、問題点をしっかり記憶しておこうと思いました。(^_^;)
私は、WSJの記事を有料契約で読んでいます(WSJはそもそも大半が有料記事です)。なので、余計な広告を表示される謂われはないと思うんですけども、WSJは有料会員であっても広告を見せるんですよね。たぶんWSJ側の認識では、月額料金は「記事の全文を読ませる対価」であって「広告を非表示にする対価」ではないのでしょう。
WSJサイトの場合、表示される広告はたいていWSJに関する内容ですし、さほど広告がうるさいわけではないので、まあそれほど文句はありませんけども。
※ちなみに、表示される広告は英語ばっかりですが、私が読んでいるWSJは日本語訳された日本語版です。一応、契約上は原文の英語版記事を読む権利もあるようですけどもね。そこまで英語力はありません。(^_^;)
関連日記:
『Wall Street Journalを毎日新聞IDで契約すると6割引だがタイムアウトが早すぎて毎度のログインが面倒』(2019年3月10日)
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