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Presented by Nishishi via Movable Type. Last Updated: 2017/06/21. 12:26:05.

優先座席に座るべきかどうか?

電車やバスには、優先座席という座席が設けられています。
身体の不自由な人々などのために設けられた席です。
私は基本的に優先座席には座りません。空けておくべきだと思うからです。

しかし、世の中には、むしろ優先座席に積極的に座りなさいと主張する人も居るようです。
その理由は、

  • 本当に優先座席を必要とする人が現れても席を譲らないという、心ない人が居る。
  • そんな人が優先座席に座ってしまうよりも前に自分が優先座席に座っておけば、本当に優先座席を必要とする人が現れたときに譲ってあげることができる。

というものらしいです。
一見もっともなように思えなくもないんですが、この考え方には次の問題があると思います。

  • 「外見上は健常者にしか見えないけど、優先座席を必要としている人」には譲れない。

優先座席を必要とするのは老人・妊婦・骨折者のような外見で判断しやすい人だけではありません。例えば、「年齢は若いけど内臓に重大な疾患を抱えている」とか、そういう人も居るはずです。
このような人に、どうやって優先座席を譲れるというのでしょう?
疾患や障害は外見だけでは判断できない場合もあるのです。

だから、(確かに心ない人が優先座席に座ってしまう可能性もあるけど、その点を考えても)やっぱり優先座席は空けておくべきじゃないかと思います。
社会的に「混雑していても優先座席は空けておく」という常識が形成されていけば、本当に必要としている人が優先座席に座れる可能性は高くなるんじゃないでしょうかね?

「全席が優先座席」では効果がない

たぶん鉄道会社だった気がしますが、どこかの交通機関が「全席が優先座席」だと言っていたことがあった気がします。「どの席に座っていても、必要な人には譲りなさい」という思想は構いませんが、これでは効果はないでしょう。

「全席が優先座席」というのは、例えば書籍内のすべての文字に傍点を振るようなものです。傍点を振るのは、その文字を強調するためですが、最初から終わりまですべての文字を強調してしまえば、それはもやは強調としての役割を果たさなくなります。「他の大多数とは異なる状態」にするからこそ目立つわけですから。全部をその状態にしてしまえば、もはや「他の大多数とは異なる状態」になりません。

優先座席も同様で、全席を優先座席だと言ってしまえば、それはもはや「全席が普通の席」と同じことになってしまいます。

それに、この方法では先の例と同様に、「外見上は健常者だけど、実際には疾患を抱えている」という人に譲りにくくなってしまいます。
「見ただけでは疾患を抱えているとは分からない」人にも優先座席を使えるようにするには、やはり「優先座席を空けておく」しか方法がないんじゃないでしょうかね?

コメント

大いに賛成。

投稿者 いけだ : 2010年04月17日 10:08

ご賛同ありがとうございます。(^_^)

投稿者 にしし : 2010年04月18日 02:32

勉強になります。

考えが変わりました。ありがとうございます。

投稿者 やだよ : 2011年05月05日 07:38

腰痛持ちで外見が健常者な私ですが、座る権利はあったとしても周りの目が「優先座席なんだからあんたは座るなよ」って思われるかもしれない・・・と思うと、やはり座れないんです。
障害者手帳とか持ってないので、それを証明する術もありません。

投稿者 腰痛持ち健常者 : 2012年02月23日 01:21

優先座席は鉄道会社が設置したもので
鉄道会社は鉄道のスムーズな運行を目的にしています。

私は難病なので転んで打ち所が悪ければ
何時間も電車を止めてしまいます。

難病認定はするけど1円ももらえないこの国では
体がかなり悪くても仕事に行かないと生活できないんだよね

できれば電車を止めて迷惑をかけたくないので
必要な人に譲って下さい。

投稿者 ま : 2012年05月28日 10:55

コメント数: 5件

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にししでございます。本書いたり記事書いたりしてます。あと萌えたり。著書5冊発売中です(Web製作系4冊+小説1冊)。著書や記事は「西村文宏」名義。記事は主にAll Aboutで連載。本の最新刊は2011年3月に発売されたライトノベルでございますよ。

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