にしし ふぁくとりー:西村文宏 個人サイト

Presented by Nishishi via Movable Type. Last Updated: 2022/03/25. 10:34:23.

第2外国語に興味がなければドイツ語を選択すると楽かもよ

最も楽な外国語を選びたかった(笑)

昔々、私は英語以外の外国語にさっぱり興味がなかったのですけども、そうは言っても大学(学部)では何か第2外国語を選択せねばなりませんでしたので、ドイツ語を選択しました。
選択肢の中では一番簡単そうだったからです。
……と言うとドイツ人に叱られそうですけども。あと、ドイツ語を本格的に学んでいる人からも叱られそうですけども。(^_^;)

大学の規模などによっても様々でしょうけども、第2外国語の選択肢としては、だいたい中国語・ロシア語・フランス語・ドイツ語あたりは開講されているのではないでしょうか。この選択肢なら、もうドイツ語がダントツで簡単でしょう。(※個人の感想です。)

とはいえ、別にドイツ語が言語として簡単だと言いたいわけではありません。
そうではなく、既に英語を知っている人間にとっては比較的学びやすいだろう、ということです。(たぶん、語学が専門ではない学部の第2外国語として教えられるくらいの語学レベルでなら。)

ドイツ語は、覚えなければならない文字がたった1つだけ。発音もそこそこ楽

ドイツ語が何と言っても楽な点は、新たに覚えなければならない文字たった1つだけという点です。

ドイツ語の構成文字は、英語のアルファベット26文字に、エスツェットと呼ばれる1文字「ß」を足すだけなので、事実上は文字を新たに覚える必要がありません。
この1点だけでも激しく楽でしょう。

私が大学生だった当時には、このエスツェットには小文字しかなかったので、本当に追加で覚えなければならない文字は1文字だけだったのでした。
今では、大文字のエスツェット「ẞ」と、小文字のエスツェット「ß」がありますから実質2文字だと言えなくもありませんが、形はほぼ同じなので1文字と言っても差し支えないでしょう。(笑)

ドイツ語にはエスツェット「ß」で始まる単語はないので、大文字を使わなければならないケースがありません。なので、大文字のエスツェット「ẞ」は、単語を構成する全文字を大文字で書きたいときくらいにしか出番はなさそうです。(たぶん)

しかもこのエスツェットは、タイプできない場合には「ss」と表記しても良いルールになっています(=元々「ss」という2文字の合字が「ß」です)から、その点から発音も想像しやすいです。
例えば、「Fußball」という単語表記はぱっと見て発音を想像しにくくても、「ß」を「ss」に置き換えて「Fussball」とすれば、発音は想像しやすいでしょう。発音は「フースバル」みたいな感じです。アクセントは先頭の「フ」。意味はサッカーです。

そもそもドイツ語は、スペルをローマ字的に読めばだいたい良いケースもそこそこあるので、英語よりも発音は想像しやすい気がします。例えば「音楽」を意味する単語「Musik」の発音は「ムジーク」だとか。いや、もちろん何でもローマ字読みすればいけるわけではありませんけども。だいたい英語的な読みを既に知っているなら、概ね想像しやすいだろう、というような感じです。流暢に発音するには訓練が必要でしょうが、第2外国語としての座学程度なら流暢な発音はたぶん要らないでしょうし。(私のときは要りませんでした。講義の中ではリスニングもありましたけど、試験ではリスニングはありませんでしたし。まして、自ら発声する機会はほとんどなかった気がします。^^;)

欧州系言語によくあるように男性名詞・女性名詞・中性名詞を区別するルールがあるので、対応する冠詞の区別を覚えるのは大変ですけども。(なのでほとんど覚えなかったので、試験の成績はあまりよろしくはありませんでした。^^;) しかし、そういった言語独特の苦労は他の言語にだってあるでしょう。ドイツ語だけが特別大変ということはないと思います。

2つの大学にまたがって2年半くらい履修

某R大学時代(理工学部)では第2外国語は必修ではなかったので単に興味だけでドイツ語に出たので単位は取らなかったのですけども、その後に移った某K大学(総合情報学部)では第2外国語が必修だったのでドイツ語を履修し直すことになってしまいました。某R大学でサボらずに単位を取っていれば語学1年分の時間を節約できたのに……。(^_^;;;

R大のドイツ語の先生はわりと良い先生だったのですけどもね。^^;
R大でドイツ語を履修していたのは3年次のときで、K大の編入試験に合格して『翌年はK大学に移籍することが決まって以後』は、もはや単位は必ずしも取らなくて良いかな……という意識ができてしまって、出席する講義を(強く興味があるかどうかの条件で)絞ってしまったのでした。(^_^;;;
そもそも言語学を専攻するような文学部でもない限り、第2外国語の成績要件基準はそんなに高くないでしょうから、試験結果がどうでも出席していれば単位は取れただろうと思うのですけども。^^;

というわけで、私は某R大で半年(単位取らず)→某K大で2年(単位取得)で、合計2年半くらいドイツ語を履修したのでした。
その成果として、1~10までは今でも数えられます。(爆) その他はもうさっぱりですけども。(笑)
まあ、喋っている人の発音を耳にすれば、「ああ、ドイツ語だな」と判別くらいはできると思います。もちろん訳せはしませんが。(笑)

外国語では中国語が一番人気だった

第2外国語の選択肢での一番人気は中国語でした。開講クラス数も中国語が一番多かったですし。(今の時代での人気言語が何なのかは知りませんが。)
中国語は文字も多い上に発音も激しく難しいのに、よく中国語を選択する学生が多いものだなと当時から不思議に思っていました。
今なら、たしかに世界に対する中国の影響力を考えれば中国語を知っておくことのメリットもある気はするので分からなくはないのですけども、私が大学学部生の頃はそうではありませんでしたから。(今から20年前の話です。^^;)

ドイツ語の通用範囲

そんな消極的な選択ではあったものの、ドイツという国もわりと面白い国で、語学の講義でもそれなりに楽しめました。(それはどこの国の言語を学ぶ場合であっても言えることでしょうどもね。)
だいたい第2外国語の入門講義で使われるように「言語を1から知るためのテキスト」なら、たいていその国の地理や文化を使ったストーリーを例文として使いつつ言語を解説しているでしょうから。その辺の読み物として考えると、そこそこ面白かったような印象があります。もうほとんど忘れていますから、良かった記憶だけが残っているのかも知れませんけども。(笑)

ドイツ語は、ドイツ以外にも一部のヨーロッパ諸国で通用します。例えば隣のオーストリア(※音楽の都ウィーンが首都の共和国)ではドイツ語が使われています。ちなみに、オーストリアのドイツ語発音は「エスタリッヒ」みたいな感じです。アクセントは頭の「エ」。日本語では(太平洋の南半球にある)オーストラリアと紛らわしい名称ですけども、本国の発音では全然別の読み方なので、まったく紛らわしくありません。

あと詳しくは知りませんが、さらにその隣にあるリヒテンシュタインもドイツ語圏のようですね。そのほか、ルクセンブルクやスイスでもドイツ語が公用語の1つにはなっているっぽいです。この辺の国はフランス語とか別の言語も公用語になっているので、全国民に通じるわけではないでしょうけども。そもそもそこまで離れると、ドイツ語はドイツ語でもドイツ本国で使われているドイツ語がそのまま通じるとは限らなさそうな気もしますけどもね。(方言の問題とかで。)

まあそんなわけで、第2外国語として提供されている言語のどれにも興味がない場合には、ドイツ語がおすすめです、という話でした。

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にしし(西村文宏)

にししでございます。本書いたり記事書いたりしてます。あと萌えたり。著書5冊発売中です(Web製作系4冊+小説1冊)。著書や記事は「西村文宏」名義。記事は主にAll Aboutで連載。本の最新刊は2011年3月に発売されたライトノベルでございますよ。

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