にしし ふぁくとりー(西村文宏 個人サイト)

Presented by Nishishi via Movable Type. Last Updated: 2015/09/22. 13:18:53.

「破る」という動詞の意味は7種類? 「パソコンを破る」?

伯母の所有するノートPCでエラーが出た際に、伯母が「パソコンを破っちゃいかんと思って触らんかった」というような発言をしたことがありました。意味はもちろん「パソコンを壊してはまずいと思って触らなかった」ということでしょう。
「壊れる」という意味で「破る」という動詞が使われたことがちょっと不思議でした。

「破る」というと、なんとなく「紙を破る」というように、ビリビリと手で裂けるものだけが対象っぽく感じたんですが、よく考えてみると、「約束を破る」とか「静寂を破る」とか、または「金庫破り」とか、必ずしも手で裂ける物以外でも使う動詞ですね。

というわけで、辞書で「破る」という動詞の意味を調べてみました。
どうやら、「破る」には7種類くらいの意味・用法があるようでした。
結構多いですね。^^;「破る」

意味と用法を以下にまとめてみました。

(1) 紙や布など平らな物を裂く : 手紙を破る、障子を破る、雑巾を破る
(2) 固い物を傷つけて壊す   : 壁を破る、扉を破る、金庫を破る、殻を破る
(3) 守備をくぐって突破する  : 警戒網を破る、関所を破る、道場を破る
(4) 安定していた状態を乱す  : 静寂を破る、均衡を破る、型を破る
(5) 規則や慣例に背く     : 約束を破る、誓いを破る、協定を破る、校則を破る
(6) 相手を打ち負かす     : 記録を破る、優勝候補を破る、強敵を破る
(7) 人の心や体を傷つける   : 額を破る

調べるのに使った辞書は、大辞林・広辞苑・明鏡国語辞典の3つ。
分類は辞書によって微妙に異なりまして、広辞苑は8種類に分類していましたが。だいたい上記のような用例がどれにも載っていました。

最後の「額を破る」という表現は現代でも使われるのかどうか分かりませんが……。広辞苑にだけはそういう用例が載っていました。宇治拾遺物語からの引用として。(^_^;)
まあ、それを除いても6種類の意味はあるわけで、結構適用範囲が広いですね。「破る」という動詞。

伯母の言う、「パソコンを破る」というのは、(2)の「固い物を傷つけて壊す」という用法の内でしょうか。「金庫を破る」と同じような。
そういえば、パソコン系で言えば、「セキュリティを破る」という表現なら、たくさん使われていそうですね。これは、(3)の「守備をくぐって突破する」の用法の内ですが。^^;

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