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ロケットの製作に溶接を使わない理由

「NATIONAL GEOGRAPHIC」今月号の巻頭、Photo Journalのコーナーに、JAXAのイプシロンロケットの製作現場を撮影した写真とレポートが6ページほど載ってました。

NATIONAL GEOGRAPHIC 2013年12月号 表紙 素顔のイプシロン、新型ロケット誕生の現場

その記事によると、ロケットの製作には「溶接」を使わず、金属の塊から削りだした継ぎ目のない部品をボルトで留めていくんだそうです。

てっきり、宇宙空間へ出る間に高温に晒されるから、とか、何かそういうロケット特有の科学的な(?)制約なのかな……と思ったんですが、そうではありませんでした。

その理由は、

  • 溶接だと職人の技術に依存するのに対して、
  • ボルトだと締め付ける力を一定にすることで品質が安定するから、

……とのこと。

なるほど、職人技に頼らず、誰が作業しても同じようにできる製法であることが重要なんですねえ。
個人の感覚に頼る部分が少なければ少ないほど、技術の継承もしやすいでしょうしね。
単純に製品(ロケット)が出来上がれば良い、というわけではなく、ちゃんと品質を安定させて、技術を継承・移転させやすい方法を考えて、製造されているんですねぇ。

NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版 2013年 12月号 人類の旅路を歩く(@Amazon.co.jp)

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にしし(西村文宏)

にししでございます。本書いたり記事書いたりしてます。あと萌えたり。著書5冊発売中です(Web製作系4冊+小説1冊)。著書や記事は「西村文宏」名義。記事は主にAll Aboutで連載。本の最新刊は2011年3月に発売されたライトノベルでございますよ。

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