昨日、20年前~15年前頃に書いたコミケレポートコーナーをリニューアルしました。
コンテンツに変わりはないので、何かレポートが増えたわけではありませんし、写真サイズも昔のままの「極小サイズ」なのですけども。ただ、モバイル対応に作り直しましたから、スマートフォン等の極小端末でも正しく閲覧できるようになりました。文字コードを(以前のSHIFT-JISから)UTF-8に変更したので文字化けの可能性も減ったでしょうし、ページのヘッダやフッタを現在のデザイン(と言ってももう10年以上使ってきたデザインですけども)に合わせてサイト内の一貫性も出たと思います。
ただ、モバイル対応は「ついで」であって、リニューアルした理由は、モバイル対応がしたかったからではありません。
それよりももっと重要な理由は、既に閉鎖されたサイトにリンクしていたからです。
ただ閉鎖されただけならリンク切れになるだけなのでまだ良いのですが(いや、良くはありませんけども^^;)、サイト閉鎖後に「破棄されたドメイン」を第三者が再取得して、まったく異なるサイトの運営に使われているケースが多々あることに気付きました。その結果、私が意図しないサイトへ(コミケレポートから)リンクを張っている形になっていて、とても望ましくない状態になっていました。
なので、リンクを見直して修正する必要があるなと強く思ったのです。
長く運営されてきたウェブサイトで使われているドメインには、SEO的な価値があります。元々のコンテンツが検索サイトから評価されていた点もありますが、外部サイトから多数リンクされていることもあって、サイトが閉鎖されてもすぐにはSEO価値は下がりません。
ドメイン名の権利は、元の所有者が破棄したら(一定期間後には)誰でも再取得可能になりますから、最近ではドメインを破棄すると(SEO価値のありそうなドメインなら)あっという間に第三者に再取得されてしまいます。
それは同人サイトも例外ではありません。
というか、オタク業界は元々ネットと親和性が高いので、同人サイトは様々な他サイトから多数のリンクを獲得してきたでしょうから、むしろ「2000年代から運営されていたものの閉鎖されてドメインが破棄された元同人サイトのドメイン」というのは、SEO的にはとても美味しいドメインなのではないかと思います。
私のコミケレポートからも多数の同人サイトにリンクしていたのですが、だいたい半分くらいのサイトが既に閉鎖されていたように思います。さすがに15~20年も経っていますから、ある程度は仕方ないですね。
で、プロバイダ提供スペースで、そのプロバイダ自体がウェブサイトの公開サービスをやめてしまった場合には「単なるリンク切れ」で済みます。
しかし、独自ドメインを使って運営されていた同人サイトも結構あるのですよね。
そういうサイトのドメインが(第三者に再取得された結果)まったく別のサイトの運営に使われてしまって、私のコミケレポートからは「リンク切れ」にはならずに「意図しないサイトへのリンク」になってしまっているケースもいくつかありました。
まだ広告サイト(単に広告キーワードのリンクが並んでいるだけのページ)だったらマシなのですけども、特に人気サークルが使っていたドメインは、怪しげなサイトとか海外アダルトサイトとかに変貌していることもありました。
「このサイトはまだあるかな……?」と思ってアクセスしたら、外国語が書かれたアニメーションGIFのアダルト写真がビカビカ光りまくって目が痛いアダルトサイトが表示されて驚く、みたいなことも数回ありました。(^_^;;;
さすがにそんなサイトにリンクし続けると、『コミケレポートで言及しているサークルの情報があるだろうと思ってリンクをクリックしたのにアダルトサイトに繋がった!』みたいな事態になって望ましくありませんし、何よりそんなサイトにSEO的価値を提供し続けることになってしまいます。ですから、それらを修正する必要性を強く感じました。
なので、コミケレポートとしてのコンテンツには何も変化も追加もないままでも、全面リニューアルしたのです。
長くウェブサイトを運営していると、直接相手サイトにリンクを張ってしまうのもリスクがあるのだな……と思いました。
少々面倒ですが、他サイトへリンクする際には何らかのクッションを挟んでおく方がメンテナンスしやすくて望ましそうです。
というわけで、私のコミケレポートでは「サークル&人物リンク集ページ」を別途設けておいて、各レポートに掲載しているサークルバナー画像からは、(直接相手サイトにリンクするのではなく)この「サークル&人物リンク集ページ」の当該箇所にリンクするように変更しました。
こうすると、次のメリットがあります。
ドメインが再取得されてアダルトサイトとかの怪しげなサイトに利用されていたのは、主に(私が確認した範囲では)年齢制限コンテンツを掲載していた同人サイトでした。
なので、「リンク先が閉鎖された上に、そのドメインが第三者に再取得されて、全く異なるサイトの運営に使われている」という事実に気付くのが遅れたとしても、渡してしまうSEO的価値を抑えられるようにする施策として、年齢制限ありサイトへのリンクには rel="nofollow"
の属性を加えておきました。
その方法が常に良いとは思わないのですけども、このコミケレポートコーナーに関しては少なくとも15年間は(リンクジュースを渡す形で)リンクし続けてきたわけですから、今から rel="nofollow" を加えてリンクジュースを渡さなくなっても、敬意は充分示せたのではないかと考えました。(なので、もし新しくリンクすることがあれば、そのリンク先にこの方法は使わないと思います。)
私が過去に作ったフリーCGIの1つに、短縮URLを生成するCGIがあります。(今でも配布しています。)
昔は長いURLを掲示板にそのまま書くとデザインが崩れて迷惑になることがありましたし、初期のTwitterはURLを構成する文字もすべて1文字は1文字とカウントされていたので長いURLを書くと本文を書ける分量が大幅に減ってしまう仕様でした(今ではTwitter側が短縮URLを自動生成するので、URLの長さは無関係になりましたが)。なので、『長いURLを短くする』という需要がそこそこありまして、短縮URL提供サービスもいくつかありました。
しかし、外部サービスはいつか閉鎖してしまう可能性があり、閉鎖されるとリンク切れになってしまいます(Googleも短縮URL生成サービスを提供していましたが閉鎖してしまいました)。外部サービスに頼らずに、自分のサイトに『自分専用の短縮URL生成サービスを設置』しておけば、自分のサイトを閉鎖するまではリンク切れになることがありません。そういう用途のために作ったCGIです。
現状では単なる転送機能しかないのですけども、例えば「転送先がNot Foundになった場合」には管理者にメールで通知が届くような機能を加えておけば、外部サイトへのリンクには必ずこのCGIを経由することにしておくことで、外部サイトの閉鎖に気付きやすくなるメリットがありそうな気がします。それに、(同一URLに対しては必ず同じ短縮文字列が生成される仕組みにしておけば)自サイト内の様々な場所にリンクが散らばっていたとしても、CGIのデータ1つを修正するだけでリンク先を変更できるメリットもあります。
外部サイトにリンクしようとする度にCGIで短縮URLを生成しないといけない手間はあるものの、使えばそれなりに便利そうなので、なんとなく作りたい気もしてきました。(^_^;)
コミケレポートはたった8本しかないのですけども、読み返すとなかなか面白いです。記録しておいて良かったなと思いました。^^;
力尽きて書けなかったときもありましたし、そもそも書こうと思わなかった頃もありましたので、全参加回のレポートがあるわけではないのですけども。
レポート初回のコミケ60では、掲載している写真がすべてフィルムカメラで撮影したもの(を現像したものをスキャナで取り込んで画像化したもの)です。当時はそんな時代でしたねえ……。次のコミケ61からはデジカメで撮影しているのですが。
たぶん、コミケ65くらいからは、胸ポケットに収まるサイズのデジカメ(CASIO EXILIM)を使って大量に撮影していた気がします。胸ポケットに入るサイズだと取り出すのも一瞬ですから本当に気軽に撮影できるので、1回のコミケで200枚以上くらい撮影していました。今ならデジカメを用意しなくてもスマートフォンで同じことができますけども。^^; 当時はまだスマートフォンなる物体は世の中にありませんでした。カメラ付きの携帯電話(ガラケー)は存在したものの、たぶん解像度が低すぎて役に立ちにくかったのではないかと思います。
20年の歳月を経て閉鎖されてしまったお台場ヴィーナスフォートでのオフ会の様子がコミケ66(2004年の夏コミ)レポートにあります。
ヴィーナスフォートへ行ったのは後にも先にもこの1回だけでした。
東京タワーへ行ったのもコミケのオフ会で行った1度きりです。ただ、東京タワーはまだ今でも存在するので、今後に足を踏み入れる可能性がないとは言えませんが。^^;
ほとんど記憶にはなかったのですが、レポートを読み返して「そういえばそんなこともあったな……」とおぼろげに思い出しました。
今はもうコミケ会場で煩悩の赴くままに同人誌を探すのは体力的にしんどいです。(笑) まず東京に行くのがしんどい。^^;
コミケレポートに登場する人々とは今でも付き合いがありますが、コミケ会場で休憩がてら挨拶に行けるようなスペースがないという点もちょっと大きい気がします。
そんなわけで、コミケレポートコーナーを15年ぶりにリニューアルした話でした。
関連日記:
◆ウェブサイトを閉鎖するときはSEO的価値を消滅させてから(@2022年4月22日)
◆放棄した独自ドメインが広告サイト化してしまうダメージに注意(@2016年10月1日)
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