にしし ふぁくとりー(西村文宏 個人サイト)

Presented by Nishishi via Movable Type. Last Updated: 2015/09/22. 13:18:25.

Newtonの福島原発事故特集記事がすごく分かりやすい

Newton 2014年4月号 福島原発1000日ドキュメントNewton今月号(2014年4月号)の特集記事は、福島原発事故でした。
「福島原発1000日ドキュメント」と題して、86ページもの詳しい記事が載っていました。
すごく分かりやすいです。

この特集部分だけを抜き出して、現状報告書として広く配ったらいいんじゃないかと思うほど(^_^;)、原発施設でいつ何がどう起きたのか、原発内部がどうなったのか、今何が進んでいるのか等々が、写真や図を使って詳しく解説されています。

さすがNewtonだけあって、全ページがカラーですし、文章よりも図の面積の方が広いので(^_^;)、たぶん誰にでも読みやすいんじゃないかと思います。

原発事故タイムライン

福島原発事故、詳細タイムライン地震発生直後から、福島原発の6つの原子炉それぞれについて、「何時何分に何が起こったのか」を時系列に示したタイムラインが詳細に載っていました。
何が発生して、何がどうなって、誰が何をしたのか、がよく分かります。

1号機~6号機で被害に差があったのは、交流電源が喪失した後に、直流電源が使用可能だったかどうかも要因の一つだったんですね。

原発敷地内や原子炉内部で何が起こったのか

メルトダウン・水素爆発航空写真や原発敷地内の写真もたくさん掲載されていますし、敷地や原発建屋、原子炉の内部などの解説図が豊富です。
特集記事自体も、

  • 巨大地震発生直後に、原発敷地で何が起きたのか(原子炉が止まって非常用電源が起動したとか)
  • 想定外の津波が来て、どこまで浸水したのか、冷却装置はいつなぜ止まったのか、
  • 原子炉のメルトダウンは、何が原因でどう起こったのか
  • 水素爆発は、なぜ起こったのか(格納容器の破壊を防ぐために何が行われたのか)
  • 放射性物質は、敷地内をどのようにどれくらい拡散したのか

……など、時系列に並べて、どれも詳しい見開きの図を使って説明されていました。
めちゃくちゃ分かりやすいです。

汚染水の浄化システム

汚染水の浄化、循環システム現状の福島原発には問題がいろいろありますが、放射性物質を含む「汚染水」の問題も大きいですよね。際限なく増えていっちゃうわけで。その汚染水について、そもそも『なんで汚染水が増え続けるのか?』も詳しく説明されていて、よく分かりました。
汚染水が増えているとはいえ、「汚染水を浄化して再利用するシステム」自体は、とっくに設置されて稼働しているんですね。2011年6月には稼働していて、8月には国産(東芝製)の装置も加わって拡充されていたとか。

全長4kmの汚染水浄化(循環)システムができていて、汚染水は常に複数の装置を経由して処理されて、原子炉の冷却に再使用されていることがよく分かります。
ただ、その循環システムを経由しても、最終的に「濃縮塩水」という汚染水ができてしまう(100トンの汚染水を浄化すると、50トンの淡水と、50トンの濃縮塩水ができる)んですね。
問題は、(半分の水は淡水化できているものの)地下水が流入しちゃっていて、結局、「入ってくる水の量」と「汚染水の量」が同じになってしまっていると……。なので、まずはその地下水の流入を止める必要があって、そのための施策についても解説されていてよく分かりました。4月から工事が始まるようです。

核燃料の移送方法や、廃炉に向けて必要な作業など

そのほか、核燃料の移送方法、福島県での被爆調査と被曝量、除染作業、現状の原子炉内部の推測などの解説があったり、具体的にどうやって廃炉まで持って行くのか、チェルノブイリやスリーマイル島の原発事故では、どうやって対処したのか、核廃棄物の処理はどうするのか(どんな案が出ているのか)などの解説もありました。

原発事故の発生原因・事故内容・現在までの状況・今後の方針を知りたいなら、この86ページの特集記事を読めばいいんじゃないかと思います。
ニュースなどでも断片的に報道されているのを見かけはするんですが、何がどうなっているのか全容はよく分かんなかったんですけども。やっぱり、こうしてまとめられた資料を読むと、理解度が異なりますね。
凄く分かりやすい資料でした。

Newton 2014年4月号 福島原発1000日ドキュメント(@Amazon.co.jp)

ちなみに、Newton 4月号は別に原発だけの記事を掲載しているわけではなく(^_^;)、前号に続く三角関数の記事とか、冒頭にはSTAP細胞についての解説記事もあります。

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