にしし ふぁくとりー:西村文宏 個人サイト

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Sakura Scope (2019年01月)

ちょっと倒錯気味な、ただの日記です。(^^;)
これはやばいと思われた場合は、お早めに閲覧を中止されることをお勧め致します。

Yahoo! BBを解約して自宅回線をBIGLOBE SIM(+LTEホームルータ)に変更

長年、自宅のネット回線はYahoo! BBのADSL(正確にはReach DSL)でした。
2002年に契約したので、なんと17年近くも継続利用していたことになります。いつの間にそんなに経っていたのか。(^_^;)

ネット接続サービスだけではなくて、BB Phoneという050番号のIP電話サービスも(固定電話で)利用していました。
……が、もはやそれらを利用する必要性がとっくに存在しなくなっていたんだと気付いたので、Yahoo! BBを解約して、自宅のネット回線をシンプルにしました。
以下はその話です。

昔々、ADSLがもてはやされた時代もあった(^_^;)

そういえば昔々はADSLがブロードバンドと呼ばれていましたね。Yaboo! BBのBBがブロードバンドの略だったと思いますが。ブロードバンドという用語自体がもう使われてなさそうですけども。もはやADSLも低速回線に分類されてしまう時代でしょうかね。(^_^;)

2024年あたりにNTTはADSLサービスを終了するらしく、Softbankからは「将来的にADSLサービスは廃止されるので、Softbank Airに変えませんか?」的な勧誘電話が自宅の固定電話に掛かってきていたようです。
Softbank Airは評判があまりよろしくない上に、2年単位の契約で縛りがあり、さらに機器代を分割払いすると3年の継続が必須になるため、実質4年間は拘束されるんですよね。
キャンペーンで最初の数年間は安くなるというような勧誘だったようですが、それでも、『NTTの電話契約を解約した上で、ソフトバンクの「おうちのでんわ」という電話サービス(月540円)に変更すれば、ようやくトータルの料金が少し安くなる』というような形態。しかも、数年後には割安料金の適用が終わって(今Yahoo! BBに払っている料金よりも)高くなるとのこと。

正直なところ、メリットは1つもないな、という感想です。(^_^;;;

現状のネット回線がReach DSLなので、だいたい最高速度は700Kbps程度です。700Mbpsではなく、700Kbps(=0.7Mbps)です。
現代では驚きの低速具合だとは思いますが、2002年当初はこれで充分でしたし、今でも動画配信を使わなければ大きな問題はありません。(Windows10のアップデートには数時間かかるのでそこそこ厳しいですが。)

なので、たぶんSoftbank Airに変更すれば多少は今よりも速くなるとは思うのですけども、縛り期間が長いことと、(量販店などでは買えない)専用機器の設置が必要になるので(壊れたら言い値で買い換えだし、レンタルだと月々が高いし)、Softbank Airの選択は「ない」と思っていました。
もっともっと安ければ話は別だったかもしれませんけども。(^_^;)

▼電話回線とネット接続の新環境

で、結論を先に述べると、以下のようになりました。

  • ネット接続:
  • 電話回線:
    • 従来:[NTT回線]+[BB Phone] →BB Phoneを解約
    • 今後:[NTT回線]だけ。

BIGLOBE SIMは元々外出先でのネット接続用途で利用していますので、その「シェアSIM」を使えば月額200円だけの負担増で済みます。なので、(私の場合は特に)魅力的だったのでした。

通信量は無制限ではないのですが、実際の自宅での通信量を見てみると別に無制限である必要はないと分かりましたので。(^_^;)
割と良い感じで新環境を構築できました。

以下、決断や選定の理由などを項目別に述べてみます。

「Yahoo! BB」+「BB Phone」の解約を決定した理由

そもそも固定電話を使っていないんですよね。(^_^;;;
いや、私は日中は外に出ているので、自宅の固定電話がどれくらい使われているのかは把握していなかったんですが、ネットで通話量を見てみると、さっぱり使われていなかったことが分かりました。
もはや電話って携帯電話で済みますし、その携帯電話にも「通話無制限」という契約がありますもんね……。

※私個人に関して言えば携帯電話もほぼ使っておらず、そもそも音声通話自体を使う機会が滅多にないんですが。(笑) 携帯電話は緊急用に持っているだけで、ほぼ基本料金しか払っていません。

▼そもそもBB Phoneを使っていた理由は

電話の通話をネット回線経由(=IP電話)にすると電話代が安くなる、というサービスが多々あります。
電話契約自体はNTTのままですが、NTT経由ではなく、インターネット経由で通話するサービスです。

Yahoo! BBには「BB Phone」というIP電話サービスが標準で付いているので、050番号のIP電話が利用できます。
うちではそれを使っていました。
全国の固定電話に一律3分7.99円で通話できるサービスですが、Softbank携帯電話へ24時間無料で電話できる「ホワイトコール24」というオプションが無料で利用できます(※)。

※無料通話の対象はすべてのSoftbank携帯電話で、契約料金も無料ですが、このオプションを契約するにはSoftbank携帯電話を1台以上利用している必要があります。

▼安いのは安いが、使用頻度がもはや低い

確かに、3分7.99円というのはNTTの市内通話料金よりも安いです。100kmを超える長距離通話料金と比較すればずいぶん安いです。その点は今でも変わらないのですが、そもそもほとんど通話していないんですよね。もはや。
ウェブ上で通話明細を確認すると、月々の(固定電話からの)発信回数って2回とか3回とかその程度で、1回あたりの通話料も12円とか15円とかその程度です。

通話時間自体も短いので、BB Phoneの安い通話料ではなくNTTの標準的な通話料(=距離に応じて10円で通話できる秒数が変わる)で計算しても、数円(1桁台)程度しか額は変わりません。現状で15円だった通話料が18円になるくらいのものです。^^;

それに、NTTの通話料では100kmを超える通話先に対しては22秒くらいで10円かかりますけども、それでも「携帯電話から固定電話に掛ける料金」よりは安いんですよね。(^_^;)
つまり、NTT経由で電話したって全然高くありません。
なので、固定電話向けのIP電話サービスも本当に要らないことが分かりました。(^_^;)

▼固定電話はNTTだけで良い

なので、もう電話はNTTだけで良い、という結論です。
NTTに基本料金1,700円を払い、月に数十円の通話料を払うというだけのシンプルな料金形態です。
これだと、壁のモジュラージャックから余計な機器を経由して電話機に繋がる現状の配線が、「壁のモジュラージャックから直接電話機に繋がる」というシンプルな配線で済みますから、見た目もスッキリします。^^;

※もはや「固定電話すらも不要では?」という声も聞こえそうですが。様々な契約で「自宅電話番号」としてNTTの番号を書いていますし、まだ維持はした方が良いだろうな、と思っています。「自動車を運転しなくても運転免許証は持っている方が便利」みたいな、なんかそんな感覚でしょうかね。(^_^;;;

▼どうせ数年後にADSLが終わるなら

で、BB Phoneを利用する意味がもはやないことが分かった以上、Yahoo! BBを使い続ける必要性も特にありません。
NTTが2024年頃にADSLサービスを終了するという話もあり、いずれは何らかの契約変更が必要ですし。

まあ、ただそれだけなら2024年のギリギリまでYahoo! BBを使っていたとは思うんですが、「もっとお得な回線にしませんか?」的な勧誘電話がやたらと掛かってくるんですよね。
これが非常に迷惑なので、もう今すぐYahoo! BBを解約した方が良いんだろうな、とも思いました。

新たな自宅ネット回線には、LTEホームルータ+BIGLOBE SIMのシェアSIMを採用

で、新しい自宅用ネット回線を確保せねばならないわけですが、これにはBIGLOBE SIMを利用することにしました。

BIGLOBE SIMは、私が外出時にモバイルルータに挿して使っている、LTE通信サービスです。(回線はdocomo)
当初は、自宅LANを構築しているルータのWANコネクタ側に、モバイルルータのクレードルから有線LANケーブルを伸ばして接続しようかな……と思っていたんですが、ちょうど良いことに「据え置き型LTEルータ」なる製品があることを知りました。

NEC製のAtermブランドで「LTEホームルータ」と呼ばれている「Aterm HT100LN」です。

LTEホームルータ:Aterm HT100LN

これに、適当なSIM(nanoSIM)を挿せば、Wi-Fi通信+有線LAN通信ができるようになる据え置き型のルータです。
持ち運ばないタイプなので、バッテリはありません。
常にAC電源が必要ですが、自宅に設置するなら問題ありません。むしろ、余計なリチウムイオンバッテリなどがない分だけ安心できるくらいで。
まさしくうってつけの機器です。

値段も1万2千円くらいで手頃でした。モバイルルータの半額くらいですよね。
NECのAtermブランドなので信頼性もありますし。なかなかコストパフォーマンスが良い機器のように感じます。

このLTEルータの使用感については別途記事にしたいと思いますがしました→『据え置き型LTEホームルータ Aterm HT100LN SW を自宅に設置した話』、わりと良い感じです。
据え置き型とはいえ、本体はとても小型ですし。
ACアダプタもそこそこ小型でコンセントに挿しやすいです。
Wi-Fiの電波強度も充分で、1階に設置して2階でも電波はキャッチできました。(※なので、設定画面から電波強度を少し下げました。)
有線LANポートが1つありますから、既存の(自宅LANを構築している)ルータのWANポートに接続するだけで、自宅LAN側の設定は一切変更することなくそのまま移行できました。(2重にルータを経由することになりますが、まあ特に問題はありません。^^;)

▼BIGLOBE SIMのシェアSIMなら月200円

BIGLOBE SIMでは、1契約につき4枚までSIMを追加できます。
データ専用SIMなら、1枚あたり月200円で利用できます。(通信量は全SIMで合算)

BIGLOBE SIM (nano)

つまり、自宅のネット回線のための固定費は月200円で済むことになります。
もちろん、自宅で莫大な通信量が発生していたら、上位コースへの変更が必要になるでしょうけども、実際のところ自宅ではさほど通信していなかったので問題ありません。

それに、本当に無制限の通信量が必要なら、別の会社で「無制限コースのあるSIM」を契約すれば良いだけのことです。BIGLOBEには無制限コースはありませんが、他社にはありますし、それもだいたい3千円を切るくらいの料金ですよね。まあ、混雑時間帯は遅くなるでしょうけども。

▼勧誘電話も撃退

これでもう「お得なネット回線にしませんか」的な勧誘電話も撃退です。
「今、ネットに月々いくらお使いですか?」→「200円」
これ以上安い料金など提示できないでしょう。(笑)

※もちろん、主SIM側の契約にはもっと料金は掛かっているんですが、それは(外出時のネット接続手段として)元々掛かっていた料金ですからね。自宅用としては(追加SIMの利用料として)月額200円だけです。

Yahoo! BB機器取り外し

そんなわけで、Yahoo! BBの解約手続きも無事完了し、モジュラージャックから繋がっていたADSL関連レンタル機器2台を取り外しました。
電話周りがスッキリです。

新たに使うLTEホームルータは、そもそも小型ですし、LTEの無線ネットを使うのでWAN側にはケーブルがありませんから。

※ちなみに、Yahoo! BBの解約に関する公式情報はこちら。ネットからは解約できず、電話する必要があります。

▼機器の返送

Yahoo! BBの接続機器はレンタルなので返却が必要です。
返送代は負担せねばなりません。ちょっと大きめの箱を使ったので、クロネコ経由でだいたい1,300円くらいだったような気がします。
付属品も全部返しなさいよということなので、「機器本体」+「電源コード」+「LANケーブル」の3点セットを2機器分詰めて返送しました。

LANケーブルは、長年使っているうちに(差し替えで)紛失する人も居そうな気がしますね。
添付されているLANケーブルは、緑色のすごく太いケーブルだったため、私はそれは使わずに袋入りのまま保管していたので、配送当時のままの状態で返送できましたが。(^_^;;;

※ちなみに、返送先住所などはこちら。千葉県柏市へ送る必要があります。
※返却がちゃんと完了したかどうかは、Yahoo! BBの会員ページ内から調べられます。返却用荷物が向こうに到着したのが28日で、30日には返却済みの表示が出ていました。(29日にはまだ出ていなかったんですが。)

BIGLOBE回帰

私が最初に自宅でネット接続をしたのは1997年でした。
PC-VANというパソコン通信サービスを提供していたNECのサービス(現在のBIGLOBE)です。
当時は、たぶん通信速度32kbps程度のモデムを使って、アクセスポイントに電話(ダイヤルアップ)することでネット接続していました。
そのままだと電話代がすんごく掛かるんですが、夜間だけは特定の電話番号だけ固定料金で良いという「テレホーダイ」というNTTのサービスを利用することで、通信費を抑えられたのでした。^^;

そこからしばらくは、ネット回線を契約しているプロバイダはBIGLOBEでした。
2002年には自宅回線をYahoo! BBのADSL(正確にはReach DSL)に変更したわけですが、そこから17年ほど経ってまたBIGLOBEに回帰したことになります。(^_^;)

回帰とは言っても、メールアドレスを維持する目的もあってBIGLOBEにはずっと加入はし続けていたので(※)、20年前と同じままのIDで使っています。20年超の長期契約なので、ポイントが1%貯まります。(^_^;)

※外出時のモバイル通信環境としては、3年前からBIGLOBE SIMを利用していましたし、その前にもEMOBILEをBIGLOBE経由で契約していたこともありますから、ずっとメールアドレスの維持だけを目的に加入していたわけではありませんけども。

まあそんなわけで、Yahoo! BBを解約して、自宅のネット環境もBIGLOBE SIMにしたという話でした。

BIGLOBE SIM エントリーパッケージ(@Amazon.co.jp)
LTEホームルータ「Aterm HT100LN」(@Amazon.co.jp)

【関連日記】
BIGLOBE SIMをモバイルルータで使用し始めて1ヶ月。使用感は良好(2016年3月29日)
NEC製モバイルルータ「Aterm MR04LN」を買った(2016年1月26日)

電子書籍(Kindle本)第2号を作りました。SEO解説本でB6換算188ページ

電子書籍(Kindle本)第2号を作りました。今回は、Kindle Unlimited対応です。
昨日の夜頃から販売が開始されていました。
SEOを考慮したウェブページを作る上で常に気にしておきたい最低限のポイント7つ+αを解説した本です。

個人でも簡単! 時間をかけない最低限のSEO、今すぐできる7つの基本
個人でも簡単! 時間をかけない最低限のSEO、今すぐできる7つの基本

前回に作った第1号で電子書籍の製作はとても簡単だと分かったので、今回はちょっと長めの原稿を書いて書籍っぽくしてみました。^^;
前回同様に、レーベル名は「にししふぁくとりー叢書」としてあります。
私の著者ページ「西村文宏 作品一覧」にも書影が並んでおります。(紙の書籍はさすがにもう古くてほぼ在庫がないなあ。^^;;;)
ぜひ覗いてみて下さい!

Kindle Unlimited対応

今回は、Kindle Unlimited対応なので、Unlimitedな方々は負担なしで(無料で)読めます。
Kindle Unlimitedは、月定額で対象のKindle本を無料でいくらでも読める仕組みです。初めての利用なら30日間は無料なのでぜひどうぞ。

前作は「電子書籍製作を試す」という目的で、ちょいとブログ記事をベースに書いただけ(だから規約の問題でUnlimitedにできなかった)だったんですが、今回は完全オリジナルの内容(外部サイトなどで公開していない内容)なので、Kindle Unlimitedにできました。
なお、ハードウェアのKindle端末をお持ちの方だと、Unlimitedではなくても、Kindleオーナーライブラリ経由で読めるかも知れません。(詳しくは知らないんですが。^^;)(これはないみたい)

分量の話

初歩のSEOを扱った話とはいえ、解説は詳しく書きましたので、分量はB6サイズ換算だと188ページあります。(^_^;)
最初は50~60ページくらいを考えていたんですが、解説しているうちに分量がどんどん増えて、結局188ページ分になってしまいました。推敲の過程で削りはしたんですけどもね。^^;

リフロー型なので端末(画面サイズ)によって総ページ数は変化するわけですが、Amazon側のカウントだと「紙の本の長さ:176ページ」と出ていました。(もちろん、紙の本は存在しませんが。)
オンデマンドで印刷できるようになると良いんですが。(一応、そういうサービスも存在はしているんですが、利用できるのは出版社経由で出されたKindle本だけのようです。)

下図は、本書の中身から8ページを抜粋したところです。

電子書籍SEO本の中身サンプル8ページ

中身はだいたいこんな感じです。
配色がうちの個人サイトっぽいですかね?(笑)

文字数は、77,837文字でした。
この文字数にはサンプルHTMLソースなどの文字も含んでいますから、文章量はもうちょっと少ないですが。
画像もそこそこ使っていますから、全部が文字というわけではありません。

データサイズの話

今回の原稿も「一太郎2018」で作りました。一太郎ファイルのサイズは、3.82MBです。まあ、画像を結構含めましたからそんなものかな……と思います。
で、これをKindleのデータ形式mobiに変換すると、なぜか14.3MBに爆増します。(笑)
なんでだ……。やっぱり、内部に含んでいる画像をすべて無圧縮な状態に伸張して収録する形式なんでしょうかね?
で、それがそのまま発売される電子書籍として使われるのかというとそうでもなく、Amazonの販売ページに表示されているデータサイズ表記では7010KBとなっていました。このKBがKiBなのかどうか分かりませんが、まあ6.85MBくらいでしょうかね。

元データが3.82MBで、販売データが6.85MB。しかし、その中間ファイルは14.3MB。(^_^;)
これらのギャップがちょっと気になります。^^;
まあ、販売データが14.3MBのままではなかっただけ良かったですけどもね。^^;

製作時間の話

原稿を電子書籍化するのは本当に簡単なので、製作時間は事実上ほぼ「執筆時間」です。
前々から紙の書籍用に(出版社への企画用に)書いていた原稿をベースにしたので、トータルの執筆時間はハッキリとは記録していないんですが、「この企画原稿を元に電子書籍用の原稿を書こう」と思ってから完成までの所要時間は、約62時間でした。
もちろんぶっ通して書いたわけではなくて(^_^;)、期間としては3ヶ月くらいです。

過去の塩漬け原稿も含めて自力で電子書籍にしていこうかな……となんとなく画策しています。(^_^;)
少なくとも、原稿を電子書籍にすること自体は簡単ですからね。
解説にイラストがあった方が良いような内容だと手配に困りそうですけども。いや、手配はできるかもしれないけど、報酬面がね……。^^;

なお、今回も表紙製作は、デザイナーのZ子さんにお願いしました。
表紙は本の顔ですから、やはり見栄えの良い画像が使えると良い感じですね!

2冊目の電子版同人誌

というわけで、2冊目のKindle本を作りましたよ、という話でした。
前回はA4換算27ページ分だったので「冊子」くらいの感じでしたが、今回は188ページ分あるので「書籍」と言っても良いかな、という気がしています。(^_^;)

目次は、Amazonの商品紹介部分にずらっと書いてありますので、ぜひご覧下さい~。
➡『個人でも簡単! 時間をかけない最低限のSEO、今すぐできる7つの基本』 (※Kindle Unlimited対応)

今動作しているCGIが最新版なのかどうかを動作画面内でユーザに知らせる方法

最新版かどうかをお知らせするのに使った方法

拙作のフリーCGIのうち「てがろぐ」や「Fumy News Clipper」には、管理画面で下図のように新バージョンの存在をお知らせする機能があります。
とはいえ、特にユーザ側の情報は送信していません。
そもそも、現在のバージョンが最新版なのかどうかの判定処理自体を、サーバ側でもクライアント側でもしていません。(^_^;)
そのような判定処理をわざわざしなくても、最新版なのかどうかが分かるようになっています。

最新版チェックとバージョンアップ版の存在案内

上図の左側が「最新版が動作している場合」の表示。右側が「より新しいバージョンが存在する場合」の表示です。
上記のように表示が分かれるのですが、「最新版が存在するかどうか」というような判定処理は一切していません。

このような「今動作しているCGIが最新版なのかどうか」を知らせる方法は簡単で、画像を使っているだけです。

最新版かどうかを埋め込んだ画像でお知らせする方法

最新版のバージョン情報をお知らせするサーバには、以下のようなファイル名で画像が置いてあります。
例えば、Ver 1.2.3 が最新版のときは、以下のようになっています。

  • 画像「 ver1.2.3.png 」の中身は 最新版をお使いです
  • 画像「 ver1.1.2.png 」の中身は 新しいバージョンがあります
  • 画像「 ver1.0.1.png 」の中身は 新しいバージョンがあります
  • 画像「 ver1.0.0.png 」の中身は 新しいバージョンがあります

もし、新しいバージョンが公開されて、最新版が Ver 1.3.0 になったときには、以下のようになります。

  • 画像「 ver1.3.0.png 」の中身は 最新版をお使いです
  • 画像「 ver1.2.3.png 」の中身は 新しいバージョンがあります
  • 画像「 ver1.1.2.png 」の中身は 新しいバージョンがあります
  • 画像「 ver1.0.1.png 」の中身は 新しいバージョンがあります
  • 画像「 ver1.0.0.png 」の中身は 新しいバージョンがあります

単純ですよね。(笑)

要は、バージョン番号をファイル名にした画像ファイルを参照しているだけです。
Ver 1.3.0 のCGIでは、 ver1.3.0.png というファイル名の画像を読み込むように書いてあります。
Ver 1.2.3 のCGIでは、 ver1.2.3.png というファイル名の画像を読み込むように書いてあります。

参照する画像のファイル名(URL)は、どのバージョンが最新版なのかに関係なくずっと一定です。
なので、「最新版かどうか」を判定するような処理が要りません。

もし Ver 1.2.3が最新版なら、画像ファイル ver1.2.3.png は「最新版です」という意味の画像にします。
もっと新しい ver 1.3.5を公開したなら、画像ファイル ver1.2.3.png は「アップデート版があります」という意味の画像に差し替えます。
同時に、 ver1.3.5.png を「最新版です」という意味の画像にします。

こうすると、単に画像ファイルを見に行くだけで、バージョンアップ版の存在を伝えられます。
判定処理が要らないので、ユーザ側の情報をサーバへ送る必要もありませんし、サーバ側にある最新版案内情報などを受け取る必要もありません。

余計な情報を集めることなく、お知らせだけをしたい

フリーCGIの更新情報を得るためだけに、メールアドレスなどの個人情報を登録したいと思う人々は少ないでしょうし、どんな小さな情報でも提供することなくツールを利用したいと思うことでしょう。

とはいえ、自ら「バージョンアップ版がないかな?」と定期的に探してくれる人々もまた、ほんのごく少数でしょう。

なので、個人情報を登録したり送ったりするようなことは一切ないままでも、新バージョンの存在はお知らせしたいわけです。(^_^;)
上記で説明したように小さな画像ファイルを参照するだけなら、手軽だし、通信量も少なくて済むし、クライアント側の情報を何も送らないのでなかなか良いのではないかと思います。

元画像は2種類だけ

とはいえ、もちろん毎回のバージョンアップ時に画像ファイルを手動で作成するのは面倒です。
実際には、「最新版です」の画像と「アップデート版があります」の画像の2つだけを置いておいて、リクエストが来たファイル名(=バージョン番号)に応じて動的にどちらかの画像を返すように作っておく方が良いでしょう。

例えば、

  • リダイレクト機能を使って、「最新版です」画像か「アップデート版があります」画像かに振り分ける。
  • ファイル名に応じて「最新版です」画像か「アップデート版があります」画像かを返すスクリプト(CGIやPHPなど)を用意する。

……というような方法があると思います。
これなら、ファイル名を元にして適切な画像を返せますから、いちいち画像を作る必要はありません。
今のところ、私は後者の方法を使っています。その方が「今の最新バージョンは何か」というデータを1つ登録しておくだけで済ませられますから、より管理が楽ですので。

というわけで、
ユーザ側の情報を送信させたりせずに、今動作しているCGIが最新版なのかどうかを動作画面内でユーザに知らせるために私が採用している方法の話でした。

関連日記:
てがろぐVer.3開発とリリースの裏話《2020年10月12日 10:26》
てがろぐCGIが出力した最新の1件を任意の場所にSSIで埋め込む方法《2019年08月30日 14:42》
てがろぐCGI Ver 2.2.0を公開。新規機能とか、今後の計画とか、裏話とか《2019年08月14日 11:37》
てがろぐ Ver 1.4.0 を公開。今後の展望とか《2018年11月07日 17:07》
個人用マイクロブログツールっぽいフリーCGI「てがろぐ」をリリース《2017年12月25日 15:33》

サブドメインが異なっても同一サイトとして検索結果のサイトリンクに表示される条件は?

検索結果の下部に表示される6個くらいのサイト内リンクが「サイトリンク」

Googleなどの検索サイトでの検索結果ページには、主にタイトルと概要文が表示されますが、その下にインデントされて「サイト内の代表的なページ」が6個くらい表示されることがあります。
大手情報サイトなどの名称で検索するとよく出てきますが、企業サイトや個人サイトでも出ることがあります。
このサイト内リンクが表示されるボックスのことを、Googleでは「サイトリンク」と呼んでいます。

このサイトリンクが表示されるかどうかは、対象サイトの問題だけでなく、ユーザがどんな検索語で検索したかにもよって異なります。
また、対象サイト内のどのページがサイトリンクに表示されるのかは、事前には分かりません。
Googleのヘルプでは、「将来は、ウェブマスターによる入力を取り入れる可能性も」あると書かれてはいますが、現状は自動で表示されるに任せるほかありません。

サブドメインが異なるページでも同じサイトリンク内に表示された

さて、このサイトリンクには、その名の通り「そのサイト内のページ」が表示されます。基本的には同一ドメイン内のページが出てくるのですが、サブドメインが異なるページも合わせて出てくることもあります。
そういう状況に遭遇しました。(下図)

上記は私が作っている企業サイトを英語表記で検索した結果です。
日本語サイトのサブドメインはwwwで、英語サイトのサブドメインはenglishなので、両者ではサブドメインが異なります。
しかし、上図のサイトリンクには、両方のページが混在して現れています。

てっきりサブドメインが異なれば「別のサイト」として認識されるのだとばかり思っていたので、ちょっと驚きました。
どういう条件があれば、サブドメインが異なっていても同一サイトとして認識されるんでしょうかね?
……と思ったので、この企業サイトで実施している「たぶんこれが要因かな?」という方法2点をメモしておきます。

  1. インターナショナルターゲティングを使って、日本語サイトと英語サイトとの対応を取っている。
  2. あらゆるページで、日英相互リンクを掲載している。(ただし、JavaScript)

以下、それぞれの説明です。

インターナショナルターゲティングで関連付けてある

インターナショナル ターゲティングとは、同一コンテンツに対して、言語別に異なるページ(URL)を用意しておく方法のことです。
HTMLソース内で「hreflangアノテーション」と呼ばれる記述方法を使います。
特に難しくはありません。
HTMLのhead要素内に書いたlink要素でhreflang属性を使って、「現在表示されているページには、別の言語版コンテンツもありますよ」と知らせる記述を加えておけば良いだけです。

インターナショナルターゲティングの書き方は、Google自身もヘルプページで解説しています。
だいたい以下の2ページあたりが参考になるでしょう。

基本は、HTMLのhead要素内に以下のように書くだけです。

<link rel="alternate" hreflang="言語名" href="その言語版ページのURL">

例えば、英語版ページのURLが https://www.example.com/en/hogehoge.html なら、以下のように書きます。

<link rel="alternate" hreflang="en" href="https://www.example.com/en/hogehoge.html">

そのページに対する日本語版ページのURLが https://www.example.com/jp/hogehoge.html なら、以下のように書きます。

<link rel="alternate" hreflang="ja" href="https://www.example.com/jp/hogehoge.html">

日本語を指定するときの言語名は「jp」ではなく「ja」なので注意して下さい。
これは「ISO 639-1コード」と呼ばれる記述方法で、Wikipediaの「ISO 639-1コード一覧」ページでも調べられます。

このページにある「639-1」と書かれた列にある2文字の英字を指定します。
まあ、基本的には調べるまでもなく、日本語の「ja」と英語の「en」さえ分かっていれば充分でしょうけども。(^_^;)

このインターナショナルターゲティング(hreflangアノテーション)を書いていれば、ドメインが異なっていても関連コンテンツだと分かります。
なので、これが影響していて、Googleは「同一サイトである」と判断してサイトリンクに同時に表示したのかな? とも思いました。

サブドメイン間では、あらゆるページで相互リンクしている

また、この会社サイトでは、右肩に「言語間移動リンク」を用意していて、以下のような構造になっています。

  • 日本語サイトでは、常に右肩に「English」というリンクが存在し、そこをクリックすると、「現在表示しているページに対応する、英語版ページ」へ飛ぶようになっています。(英語版のTOPページへ移動するわけではありません。)
  • 同様に英語サイトでは、常に右肩に「Japanese」というリンクが存在し、そこをクリックすると、「現在表示しているページに対応する、日本語版ページ」へ飛ぶようになっています。(日本語版のTOPページへ移動するわけではありません。)

とはいえ、その相互リンクを手動で用意するのは大変面倒なので、実際のリンク先はJavaScriptで自動生成しているのですが。
処理はとても単純で、現在表示しているURLの中からドメイン名部分だけを書き換えているだけです。

これによって、サイト内の全ページで日英の相互リンクが実現しているので、これが影響していて、Googleは「同一サイトである」と判断してサイトリンクに同時に表示したのかな? とも思いました。
Googleの検索エンジンはJavaScriptもちゃんと実行してくれるようですし。
リンクを作るa要素自体はHTML上に静的に存在し、href属性値だけをJavaScriptで変化させているので、なおさらリンクとして認識されやすいのかな?とも思いました。

関連さえ示せば良いのか、それとも密に相互リンクされていれば良いのか(?)

前者の方法(インターナショナルターゲティング)では、ブラウザ上の表示には(あまり)影響せず、単に両サイトの関連を示すだけです。
後者の方法では、ブラウザ上に相互リンクが表示されます。
このどちらが影響していて、異なるサブドメインでも同一のサイトリンクに表示されているのかは分かりませんが。

もし、単一のウェブサイトでありながら複数のサブドメインを使っている場合には、これらのような方法で「同一サイト」だと認識してもらうこともできそうだ、という話でした。
(もっとも、そこまで頑張って「同一サイト」だと認識してもらう必要性があまりないかも知れませんけども。^^;)

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