にしし ふぁくとりー:西村文宏 個人サイト

Presented by Nishishi via Movable Type. Last Updated: 2023/10/28. 23:32:17.

Sakura Scope (2023年08月)

ちょっと倒錯気味な、ただの日記です。(^^;)
これはやばいと思われた場合は、お早めに閲覧を中止されることをお勧め致します。

インボイス制度で誰の収入がどう減るのかの話

インボイス制度によって誰の収益がどう減るのか

先月に、インボイス制度の問題に関連して『益税ではなく「消費税は取っていないのよ」という話』というブログ記事を書きました。
その後、「取引のある2者間での消費税の扱い」がインボイス制度によってどう変化するのかについて、(自分自身の理解を確認することも兼ねて)ちょいと説明をしてみましたところ、分かりやすいという評価を頂きましたので、ついでにブログにも掲載しておきます。(ただ、私は専門家ではないので、説明が本当に正しいかどうかの確証はないんですが。^^; 今の時点では私はこう理解している、というだけの話です。)

以下の説明での登場人物は2人だけです。

  • 砂倉さん: お客さんから受注して、その一部作業を私に発注して下さるフリーランス(個人事業主)。
  • : 砂倉さんからの依頼を受けて作業をするフリーランス(個人事業主)。

以下の説明では、砂倉さんと私が共にフリーランス(個人事業主)であり、「砂倉さんが受注した案件を、私が手伝っているケース」を例にして説明しています。

免税事業者という概念が存在しない場合に、消費税の納税形態がどうなるかの話

まず、免税事業者という概念が存在しない場合のことを例にします。
そうすると、個人事業主であるところの砂倉さんも私も、課税事業者として共に毎年3月には消費税を納める義務が発生します。

例えば、

  • 砂倉さんがお客さんから税抜20万円(税込22万円)でWeb製作を受注し、
  • 砂倉さんが私へ税抜10万円(税込11万円)でその実装を依頼したとします。

仮に、1年間の仕事が上記1件だけだった場合(^_^;)は、翌年3月に収める消費税は以下のようになります。

  • 私は、砂倉さんから受け取った11万円のうちの消費税分である1万円を納税します。
  • 砂倉さんは、お客さんから受け取った22万円のうちの消費税分である2万円を納税……するわけではありません

消費税は二重課税を防ぐために、「自分が受け取った消費税額」から「自分が払った消費税額」を引いた差額だけを納税すれば良いことになっています。

つまり、砂倉さんは、

  • Ⓐ お客さんから受け取った消費税額2万円
  • Ⓑ 私へ払った消費税額1万円

上記のⒶからⒷを引いた差額である1万円だけを納税すれば良いことになります。

すると、

  • ⓐ 私が納税する消費税 1万円
  • ⓑ 砂倉さんが納税する消費税 1万円

で、合計2万円が国に入るわけですね。(※消費税は国だけに入るわけではなくて、国と地方とそれぞれに分散して入る制度だったと思いますが、そこは本題ではないのでここではざっくりまとめて「国」と言っておきます。)

この『合計2万円』は『最初にお客さんがWeb製作料として支払った消費税額2万円』とイコールということになります。
消費税とは「消費した人」が払っているわけですね。消費した人が直接納税するわけではなくても。

以上が、消費税の納税の話です。

実際には消費税を納税していないのだけど、それは免税事業者だから

しかし、私は消費税を納税していませんし、砂倉さんもしていません。
それは我々が「免税事業者」だからです。
免税事業者というのは、消費税の納税を免除されている事業者のことで、条件は「前年の利益が1000万円に満たない」ことです。
つまり、「年間の利益が1000万円未満なほど儲かっていない零細事業者なら、消費税は納めなくてよろしい」という制度ですね。

この免税制度があるので、我々フリーランスは、消費税の存在を気にすることなく、「自分の納得できる受注額」=「税込額」として提示できるわけです。
もしこの制度がなかったとしたら、「自分の納得できる受注額」はあくまでも税抜額として、それに消費税率(10%)を加えた額を税込額として提示しなければならなくなります。(消費税分は国に納めなければならないわけですから。)

※その辺の話は、先月のブログ記事『益税ではなく「消費税は取っていないのよ」という話』で書きました。

片方が課税事業者で、もう片方が免税事業者のとき:現在の場合

ここで仮に、砂倉さんは非常に儲かっていて、課税事業者として毎年消費税を納税していたとしましょう。
私は免税事業者です。
すると、消費税の納税は次のようになります。

  • 私は、砂倉さんから受け取った11万円(内1万円は消費税)をそのまま全額もらいます。(※注:クドいようですが、これが益税などではないという点は先月に説明しました。)
  • 砂倉さんは、お客さんから受け取った22万円のうちの消費税分である2万円から、私へ払った消費税分である1万円を引いた差額である1万円を納税します。

すると、国に消費税として入るのは合計1万円だけですね。
私は免税事業者なので消費税の納税が免除されているため納税しないのですが、
だからといって、『砂倉さんが私へ消費税1万円を払った』ことに違いはないのですから、砂倉さんが納税する消費税は(2万円から1万円を引いた残りの)1万円だけで良いのです。

これが現状の制度です。

ところが、インボイス制度が始まると、上記のようにはいかなくなります……。

片方が課税事業者で、もう片方が免税事業者のとき:インボイス制度下の場合

上記の説明で、砂倉さんが消費税として2万円ではなく1万円だけを納税すれば良い理由として、「『砂倉さんが私へ消費税1万円を払った』ことに違いはないのですから」と述べました。

『砂倉さんが私へ消費税1万円を払った』という点は、請求書なり金額を提示した文書があれば分かります。「税込11万円で引き受けた」というような文面と、実際に11万円を支払った明細なりがあれば、それで「消費税1万円を支払った」ということは分かるでしょう。

しかし、インボイス制度が始まると、そのようなテキトーな書面等ではダメで、消費税額が明記された「インボイス(適格請求書)」という書類が必要になります。
この書類がある場合とない場合とでは、次のように納税額が変化してしまいます。

▼パターン➊:私が砂倉さんへインボイスを発行した場合:

この場合は従来通りです。
砂倉さんは、

  • Ⓐ お客さんから受け取った消費税額2万円
  • Ⓑ 私へ払った消費税額1万円

上記のⒶからⒷを引いた差額である1万円だけを納税すれば良いことになります。

▼パターン➋:私が砂倉さんへインボイスを発行しない場合:

この場合は、砂倉さんが困ったことになります。
なぜなら、

  • Ⓐ お客さんから受け取った消費税額2万円
  • Ⓑ 私へ払った消費税額1万円

……のうち、Ⓑを証明する書類(インボイス)が存在しないので、Ⓑの額を差し引けなくなります。
その結果、砂倉さんにはⒶの丸々全額を納税する義務が発生します。つまり、2万円を納税する必要があるわけです。

そうなると、当然、砂倉さんは私に「インボイスを発行してくれ」と言いたくなりますよね。
インボイスを発行してもらいさえすれば、消費税の納税額は従来通りで済むのですから。(ここでの例で言えば、2万円ではなく1万円の納税で済むわけです。)

ところが、インボイスという書類は、誰でも発行できるわけではありません。
課税事業者でないと発行できないのです。

※正確には、消費税の課税事業者になった上で、適格請求書発行事業者の登録を受けないと発行できないのですが。
前提として「課税事業者にならないといけない」という条件があります。免税事業者のままでは適格請求書発行事業者として登録することはできない制度ですから。

インボイス後の選択肢

さて、そうすると、インボイス制度が始まった後に免税事業者である私が取り得る選択肢としては次の2つがあります。

  • ㋐ 免税事業者のままで居る。(=インボイスは発行できないが、消費税の納税は免除される)
  • ㋑ 課税事業者になる。(=インボイスを発行できるようになるが、消費税の納税義務が発生する)

私としては、㋐の方が望ましいですよね。納税の義務がないままなら、収益を減らさずに済みますからね。納税の手間も省けますし。
しかし、砂倉さん(※注:年間利益が1000万円を超えている、儲かっている場合の例)としては、私に㋑になって欲しいですよね。インボイスがもらえないと、消費税の納税額が増えてしまうのですから。

したがって、実際には私が取り得る選択肢は、次の4つになります。

  • ① 免税事業者のままで居る。
    :受注額11万円を受け取りつつも、消費税(1万円)の納税は砂倉さんに負担してもらう。
  • ② 免税事業者のままで居る+値引きに応じる
    :砂倉さんの納税額が1万円増えてしまうのを相殺すべく1万円の値引きに応じて、11万円ではなく10万円で受注する。
  • ③ 課税事業者になる。
    :受注額11万円のうち消費税1万円は納税する。(つまり収益は1万円減る)
  • ④ 課税事業者になる+値上げを要求
    :受注額を11万円ではなく12.1万円にしてもらう。(消費税を納税しても収益は11万円のまま確保できる。)

上記の4パターンのうち、

  • ①と④は『私の収入は減らないが、砂倉さんの収入が減る』パターンです。
  • ②と③は『私の収入は減るが、砂倉さんの収入は減らない』パターンです。

どちらかの収入は必ず減るわけですね。

要するに「受注側か発注側のどちらかの負担が必ず増える」が、どちらにせよ「国家は税収が増える」制度

要するにインボイス制度とは、私か砂倉さんのどちらかの収入を必ず減らすわけですが、どちらにせよ国家は税収が増える制度なんですよね……!(ひどい)

▼問題は、企業(課税事業者)が発注してフリーランスが受注する場合

以上は、話を分かりやすくするために「私」と「砂倉さん」という2者間(個人間)の場合を例にしました。が、実際に問題になるのは「受注側のフリーランス」と「発注側の企業」との関係の場合でしょう。(免税事業者同士の取引の場合には、どちらも消費税を納税しないのですからインボイスを発行する必要はありませんので。)

「発注側の企業」にとって、発注先候補に挙がるフリーランスは複数居る、というケースもあるでしょう。
そうなると、『インボイスを発行してくれる人』と『インボイスを発行してくれない人』が居たとき、それらの見積額が同じなら、どちらに発注するか……? というと、考えるまでもないですよね。

仕事を失いたくないフリーランスとしては、先の①や④を選べるわけがないので、②か③になるでしょう。
すると、(10%値引きするか、10%を納税するかの違いはありますが、どちらにしても)10%の収益減少を受け入れざるを得なくなるわけですね。

もちろん、従来からずっと取引がある場合には、フリーランス側が丸々負担を被るとは限りませんけども。それでも例えば双方で折半できる話になったとしても、5%は減るわけですよね。

▼個人や免税事業者が発注側の場合はインボイスは不要

……とはいえ、私は課税事業者にはならずに、免税事業者のままで居る予定です。
個人や免税事業者(フリーランスや小規模企業)からの依頼もそれなりにある場合には、免税事業者のままで居る方がトータルでは収益を減らさずに済む、と思いますので。
もちろん、課税事業者との取引では、値引きを受け入れざるを得ないケースもあると思いますが。

個人や免税事業者なら(元々消費税を納税しないために)そもそもインボイスは不要なので、それらの人々にインボイスを発行する必要はありません。
その場合、もし課税事業者になってしまうと、それらの方々(=インボイスを必要としない方々)からの収入に対しても消費税分の納税義務が発生してしまうので、無駄に収入が減ります。
なので、個人や免税事業者との取引もある場合には、課税事業者になるのはあまり望ましくないのではないかな……と解釈しています。(まあ、絶対的な額の差次第ですけども。あと単純に、消費税納税の手続き負担も増えますしね。)


……というわけで、私は今のところは上記のように理解している、という話でした。

てがろぐ追加検討機能の投票結果

「何から作るか?」の参考のためにアンケート(投票)を実施した

拙作のフリーCGI「てがろぐ」に追加したい機能(開発検討リスト)はいろいろあるのですけども、選択肢が多くなりすぎて、何から作ろうか優先順位を決めかねている問題があります。
いや、簡単なものはテキトーにサイコロでも振って決めたら良いのですけども、「作ろうと思うとそれなりに計画が必要なくらいの規模」の機能だと、テキトーに始めてしまったら気力の維持が難しくなる可能性があって手を出しにくいのですよね。(^_^;;;

最近はユーザさんも増えてきたことですし、自分の判断では決めかねるなら需要を図るためにも尋ねてみればいいか、と思いまして、投票という形でアンケートを採ってみました
もう2ヶ月くらい前の話ですけども。

各機能に対して「欲しい」か「とても欲しい」かの2択を選択して頂くだけ(欲しくない場合は無回答)とはいえ、設問の総量が多いので、10件くらい回答が来れば良いかな……、などと思っていたのですけども、最終的には2週間で147件も回答を頂きました。ありがたい限りです。

おかげさまで、需要が見えてきた気がします。
集計結果は個人的な開発優先順位の決定の参考にさせて頂きますが、結果報告として以下にも掲載しておきます。

▼82件時点での投票結果まとめ

まず、最初の2日間で82件ほど回答がありました。
下図は、その時点での得票数を集計したグラフです。

  • 図の左側のグラフは、橙色が「欲しい」の得票、青色が「とても欲しい」の得票で、別々に集計したものです。(並び順は「とても欲しい」の多い順。)
  • 図の右側のグラフ(緑色)は、「欲しい」を1票、「とても欲しい」を1.5票だと考えて計算した結果です。

82件時点での投票結果

緑色のグラフの方を見ると、上位20個は下記の通りでした。

  1. Ⓒ➋鍵付き投稿に個別鍵を使えるようにする機能
  2. Ⓐ➒カテゴリ一括登録機能
  3. Ⓑ⓬画像の差し替え機能
  4. Ⓐ➐任意のHTMLタグを出力可能にする機能
  5. Ⓑ⓰アップロードされた全画像を並べるだけのモード
  6. Ⓐ➋複数投稿のまとめ機能
  7. Ⓐ➏動画のUP機能
  8. Ⓐ➊カテゴリ別先頭固定機能
  9. Ⓐ⓮メッセージ送信機能
  10. Ⓐ➓サムネイル画像のUP機能
  11. Ⓑ⓫ハッシュタグ→カテゴリ変換機能
  12. Ⓔ➍HOMEのみで表示されるフリースペース
  13. Ⓔ➌リンク集フリースペース
  14. Ⓑ➊同カテゴリに限定した隣接投稿への移動機能
  15. Ⓐ⓱埋め込みモード
  16. Ⓒ➊ページタイトルに投稿本文1行目を出力できる機能
  17. Ⓐ➎ファイル添付機能
  18. Ⓒ➌画像管理画面での画像検索機能
  19. Ⓔ➋言及ボタン(返信ボタン)を表示する機能
  20. Ⓒ➍未使用画像を探す機能

※丸囲みの英字と番号は、アンケート(投票)ページに書いた「検討中の機能の詳細を解説した項目」の番号です。
それぞれの機能名が想定している機能の詳細内容は、アンケート(投票)ページに列挙してありますので、気になる場合はそちらをご覧下さい。
ただ、ページ内リンクが作れない(アンカーポイントを設けられない)仕様なために、ここから項目別のリンクはできませんので、詳細を読みたい場合はリンク先ページで [Ctrl]+[F] を押すなどしてブラウザの検索機能を使って下さい。(^_^;)

▼147件での最終集計

最終的に2週間で得られた147件の全得票数を集計したグラフは下図です。

147件での最終集計

緑色のグラフの方を見ると、上位20個は下記の通りでした。

  1. Ⓒ➋鍵付き投稿に個別鍵を使えるようにする機能
  2. Ⓐ➐任意のHTMLタグを出力可能にする機能
  3. Ⓐ➒カテゴリ一括登録機能
  4. Ⓑ⓬画像の差し替え機能
  5. Ⓐ➏動画のUP機能
  6. Ⓐ➓サムネイル画像のUP機能
  7. Ⓑ⓰アップロードされた全画像を並べるだけのモード
  8. Ⓔ➍HOMEのみで表示されるフリースペース
  9. Ⓐ➋複数投稿のまとめ機能
  10. Ⓐ⓮メッセージ送信機能
  11. Ⓑ⓫ハッシュタグ→カテゴリ変換機能
  12. Ⓐ➊カテゴリ別先頭固定機能
  13. Ⓐ⓱埋め込みモード
  14. Ⓑ➊同カテゴリに限定した隣接投稿への移動機能
  15. Ⓑ➑Misskeyみたいな独自絵文字表示機能
  16. Ⓐ➎ファイル添付機能
  17. Ⓒ➊ページタイトルに投稿本文1行目を出力できる機能
  18. Ⓔ➌リンク集フリースペース
  19. Ⓒ➌画像管理画面での画像検索機能
  20. Ⓒ➍未使用画像を探す機能

早々にご回答下さった方々(82件の時点)の投票結果と、何か差があるかな……と思って分けてみたのですが、そんなに大きな差はないですね。^^;
得票数による順序は異なりますが、項目はほぼ同じです。
1点だけ「Ⓔ➋言及ボタン(返信ボタン)を表示する機能」がランク外になっていて、代わりに「Ⓑ➑Misskeyみたいな独自絵文字表示機能」がランクインしている点だけが異なります。

どんなタイミングでご回答下さった方々でも、だいたい望まれている機能は同じということでしょうかね。^^;

今後の開発(機能追加等)

得票数の多かった順に実装するわけではありませんが、「実装しやすさ」や「他に実装する機能との兼ね合い」なども勘案しつつ、今後の開発順序を決定する際の参考に活用させて頂きます。ご協力ありがとうございました。

得票数の多寡に関係なく、挙げた機能はどれもすべて実装したいとは思っているのですけどもね。(だからこそ「検討リスト」に入っていたわけで。)
ただ、全部を同時に作ることはできませんし、全部作るにはずいぶん時間が必要ですから、気長にお待ち頂ければ幸いです。

もちろん、この投票には上がっていない細かな機能を加えることもあります。
というか、開発ToDoリストにはもっとたくさんの機能候補があるんです。
ただ、実装にさほど手間(工数)が掛からなさそうな項目は、(わざわざ投票を募らなくても)気が向いた時点で実装すれば良いだけですから、今回の投票項目には掲載していないだけです。

冒頭にも書きましたが、「作ろうと思うとそれなりに計画が必要なくらいの規模」だとなかなか手を出しにくいので、「どれくらいの需要があるのか」という情報も検討材料の1つとして欲しいな、と思ったから投票を実施したわけです。

あと、自由コメント欄等でご提案頂いた機能も今後の開発検討の参考にさせて頂きます。
いろんな需要が見えて、とてもありがたいです。

もう実装したもの

なお、上記の検討リストに含まれていた機能の中で、この2ヶ月間のうちに2点ほど実装した機能があります。(β版では既にお使い頂けます。正式版では、次にリリースする Ver 4.1.0 からお使い頂けます。)

▼鍵付き投稿に個別鍵を使えるようにする機能(Ⓒ➋)

一番多かった「鍵付き投稿機能に個別鍵機能を加える」については既に Ver 4.0.3β で実装しました。
なお、この機能については、以下のどちらの動作が望ましいかを(投票の補足として)尋ねたのですが……、

  • ㋐ 個別鍵が設定されている場合は、個別鍵だけで閲覧できる。
  • ㋑ 個別鍵が設定されていても、共通鍵でも閲覧できる。

……投票の補足コメント欄で回答を下さった方の100%が「㋐」を選択なさっていましたので、これはもう考慮不要だなと考えて「㋐」の仕様決め打ちで実装しました。
当初は「両方サポートした方が良いのかな……、でもそれだと実装が面倒だな……」などと思っておりましたので、その配慮が不要だと決定できて助かりました。(笑)

▼Misskeyみたいな独自絵文字表示機能(Ⓑ➑)

あと、そこまで得票が多かったわけではありませんけども、「Misskeyみたいなカスタム絵文字機能」も Ver 4.0.4β で実装しました。
これは主に私が「たこ焼き」の絵文字使いたかったから加えたようなものですが。^^;

たこやきカスタム絵文字

しかし、私以外にも使って下さっているところでは便利にご活用頂けているようでたいへん嬉しいです。(笑)

アンケート部分の結果

あと、機能投票のほかに、どうせならついでにアンケートも加えておこう、と思って3点ほど質問も設けていました。
その結果も載せておきます。

▼1. てがろぐスキンの使用形態

てがろぐには、標準でパッケージ(ZIP)に同梱しているスキン群のほかに、私以外の方々が個人サイト等で配布して下さっているスキンもあります。
そんな「標準添付スキン」と「他者配布スキン」について、「そのまま使用」・「HTMLやCSSをカスタマイズして使用」・「原形を留めないほど大改造して使用」のような使用形態を尋ねました。

てがろぐスキンの使用形態アンケート結果

他者配布スキンの活用が一番多いですね。デザインのよいスキンを配布して下さっている方々がたくさんいらっしゃって、たいへんありがたいです。
自作のスキンをお使いの方も4分の1くらいいらっしゃいますね。様々な方法でご活用頂けているようで嬉しいです。

一番多いのは「他者配布スキン(HTMLやCSSをカスタマイズして使っている)」で、二番目が「自作のスキン」でした。(※複数回答可能な設問です。)

※既存のスキンを原形を留めないほどカスタマイズした場合は「ほぼ自作スキン」と言えそうな気もしますが、「自作」を主張するには迷われるだろうと思いましたので、「標準添付スキン」と「他者配布スキン」については「(原形を留めないほど大改造して使用)」という選択項目も設けておきました。それら2項目と「自作のスキン」を足すと63件になります。

さすがに、標準添付スキンを無カスタマイズのままで使っている方々は少ないですね。^^;
標準添付スキンは、カスタマイズしてお使い頂くことを前提として「機能全部盛り」な状態で提供しているものですから、カスタマイズしてご活用頂けているのは嬉しいです。原形を留めないほど大改造するのはもちろん、自作スキンのベースとしてもご自由にご活用下さい。

▼2. てがろぐモード使用の有無

各動作モードがどれくらい使われているのかを把握するために尋ねてみました。
※縦軸の目盛り上端が100になっているので「割合」かと誤解されるかもしれませんが、これは割合ではなくて得票数です。(全部を合わせると100を超えます。)

てがろぐモード使用の有無アンケート結果

「サイトマップページモード」と「SITEMAP XMLモード」の名称が紛らわしかったな……とずっと思っていたのですけども、どちらもそんなには利用されていないようですので、今からでも「サイトマップページモード」は「目次モード」みたいな名称に変更しても良いですかね……?(^_^;)
ただ、パラメータを変更すると困る方もいらっしゃるでしょうから、たとえパラメータを新しくする場合でも、従来の ?mode=sitemap はそのまま利用可能な仕様にはしますけども。

「サイトマップ」と言いつつ、カテゴリページや日付別ページ等は含まれないので、あまり「サイトマップ」とは言い難い気もするのですよね。なので、「目次」と言う方がイメージしやすくて紛らわしくもなくなって良いのではないか、という気がしています。あくまでも名称の話であって、機能的には今のままですけども。まあ、「気がする」という程度ですが。

▼3. てがろぐ用途

てがろぐを何の投稿にお使いなのかな、と思って、テキストの投稿と画像の投稿とで、どちらが主な用途なのかを尋ねてみました。

てがろぐ用途アンケート結果

「主にテキスト」と「テキストも画像も半々」が、ほぼ同じくらいで半分に分かれましたね。(^_^;)
「主に画像」という回答も少しだけありました。
作品展示だけの目的での活用も多少はあるということでしょうかね。

てがろぐは Ver.2 になるまで画像投稿機能はありませんでしたし、そもそも実装当初は「画像投稿は本文に付随するオマケ機能」というような感じの位置付けでしたので、画像関連の機能があまりないのですよね。その辺のご要望も多々頂いていますので、少しずつ実装していきたいとは思っています。
「どんな感じのWebページにしたいのか」という点が見えてこないとなかなか実装しにくいので、画像関連の機能をご要望頂く際には(画像関連に限りませんけども)、機能を単発でご要望頂くだけではなくて、「その機能があれば、どんな動作ができるWebページになる(と考えている)のか」みたいな補足情報も一緒に頂けると、開発方針を考えやすくて助かります。

気長にお待ち頂ければ幸い

というわけで、てがろぐ追加検討機能の投票集計結果でした。
何もかもを一気に実装することはできませんので、気長にお待ち頂ければ幸いです。

また、アンケートの最後に設けていた自由コメント欄でも様々なコメントを頂きました。
ありがとうございます。すべて拝読しております。

なお、β版の公開も含めたアナウンスは、進捗状況報告サイト(@PixivFANBOX)でも行っています。
ここでフォロー(※)して頂くと、(PixivFANBOXからの)メールでも更新案内を受け取れますので、β版や正式版の公開に気付かずにスルーしてしまうのを防ぎやすくなります。また、フォロー数(一般には非公開)が増えれば私の開発モチベーションの向上にも役立ちますので、ぜひご活用下さい。(╹◡╹)ノ

各種珈琲をおごるプランを契約しなくても、単に「フォローする」という機能が別途あります。(もちろん、珈琲をおごるプランをご利用頂けば、なおありがたいですが。:笑)

次の正式版である Ver 4.1.0 は、なんとか今月中にはリリースしたいと思っております。

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